「近視大国」ニッポン! 小学生は30.7%、中学生は54.4%、高校生は63.3%が視力1.0未満
豪州ブライアン・ホールデン視覚研究所の推計によれば、2000年時点で世界人口の約23%(約14億人)が近視であり、2050年を迎える頃には予測人口のほぼ半数(49.8%=47億6000万人)が近視になる――。
というスマホ世代の将来像については過去記事でも紹介した(参照「2050年には人類の半分が近視に!〜強度近視の合併症が失明を招く」)。
「近視大国」ニッポンでは、小中高生の視力低下が止まらず、文部省時代からの学校保健統計調査で世代比較してみれば事態の深刻化は明らかだ。
1950年の近視率は小学生で6%、高校生でも12%前後だったのが、2012年度の調査結果では視力1.0未満の割合が小学生30.7%、中学生54.4%、高校生においては63.3%という驚愕の悪化傾向が浮き彫りにされた
上記の数字は史上最悪の数字らしいが、これは「生まれた時から液晶画面世代」の弊害サンプルなのだろうか。もし、あなたが「生まれた時からポケモンGO世代」の愛児を子育て中であるならば、Williams氏らの次の見解を母心に刻むべきだろう。
「われわれの生涯における年間UVB曝露量は、屋外での日光曝露時間に直接関係しており、それが近視の確率低減に関連することが分かった。とりわけ14~29歳の時期のUVB曝露量は、成人の近視リスク低減に最も大きく影響を及ぼしていた」
自らスマホ依存傾向を認めている親御さん方に、もう一度言っておこう。「ポケモンGOは屋外遊戯だから一石二鳥だわ!」なんて思い違いはくれぐれもなさらないように。わが子と日光浴に出かける際は<スマホ断ち>、それくらいの母心で優良児を育てましょう。
(文=編集部)