メガネもコンタクトも邪魔!shutterstock.com
子供の頃から近眼でメガネやコンタクトレンズを装着していたけれど、スポーツや仕事のときは不便でしょうがない......、と思ったことはないでしょうか?
近視矯正法としては、角膜を削って曲率を変えるレーシック手術が、以前から数多く行われてきました。しかし最近では、重篤な感染症による合併症や術後の見え方に対する不満などが報告され、手術を希望する人が減っています。
とはいえ、メガネやコンタクトレンズから解放されたいと思っている人は多いはず。そんな人たちのために、最新の近視矯正法について紹介しよう。
就寝中に特殊なコンタクトを装着して近視を矯正
オルソケラトロジーは、特殊な形状をしたハードコンタクトレンズを就寝中に装用することで角膜の中央を平坦化させて、光の屈折率を変化させることで近視を軽減するという原理です(図1を参照)。この効果が続いている間は、裸眼でもメガネやコンタクトレンズをかけたときと同等の矯正視力を得ることができます。
図1
オルソケラトロジーは次のような人に向いているといわれています。
▶︎裸眼で生活やスポーツ(格闘技、ラグビー、サッカーなど接触が多いスポーツやマリンスポーツ)をしたい人
▶︎花粉症などで点眼薬を使用している人
▶︎手術を受けたくない人
▶︎近視の程度が軽い人
一方、生活が不規則で、特に就寝時間が短い人、近視や乱視が強い人にはお勧めできません。近視が強い人は、充分に矯正できないことがあるので、クリニックで相談してください。
また、オルソケラトロジーは、装用を中止すれば元の近眼の状態に戻るので、自分に合っていないと感じたら中止できる利点があります。そのため、ある程度の期間、試験的に体験できるクリニックもあります。