「検便」で健康になる! がん・うつ・花粉症などを予防できる「便」の解析システムを開発

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検便で腸のタイプ・細菌の多様性・ビフィズス菌の量などの全貌が分かる

 腸内フローラに関わる研究開発は、ベンチャー企業をはじめ、大学、研究機関、食品メーカーが次々と参入しているため、イノベーションは日に日に加速し、事業規模は拡大の一途を辿っている。

 メタジェンより一足先に、2014年11月から消費者向け便解析サービスをスタートしているのが、ベンチャー企業のサイキンソー(川崎市)だ。便秘に悩んでいる人や腸活(腸内環境を改善するための活動)に励んでいる人が自宅で簡単に腸内環境を検査できる検査キット、スタジオキャスパーを発売している。

 検査手順は至って簡単――。サイキンソーのウェブサイトで採便キットを購入→アカウントを登録→採便キットが自宅に到着→キットに記載されているIDをアカウントに追加→キットを使って便を採取→1週間以内にサイキンソーに返送→およそ6週間後に検査結果がアカウント上に表示される、というシンプルな流れだ。

 検査で分かるのは、太りやすさ、腸のタイプ(3タイプ)、細菌の多様性、ビフィズス菌などの主要細菌の量、菌の構成の5項目。疾患リスクは分からないが、数回にわたって検査すれば、結果データの推移をいつでも確認できる。費用は1回1万8000円。すでに1000件以上の解析実績があるという。

森永乳業や国立がん研究センター研究所も「腸内フローラ」に注目

 熱いのはベンチャー企業だけではない。40年以上もビフィズス菌の研究を続けてきた森永乳業も2015年7月、腸内フローラ研究部を立ち上げている。

 たとえば、ビフィズス菌BB536は、大腸がんのリスクを高める毒素産生型フラジリス菌を除菌する働きを持つとされる。腸内フローラ研究部は、どのビフィズス菌がどのように働き、どのような細菌を撃退するかの解明に努めている。

 研究を医療に役立てる動きも活発だ。国立がん研究センター研究所は、2014年2月から、便のサンプル1600点を集め、大腸がんと細菌の相関関係を研究している。

 初期の大腸がんは自覚症状が少ないため、発見が遅れやすい。健康診断の検便での発見率は2~4%と低い。研究所の難治がん研究分野・ユニット長の谷内田真一氏によれば、腸内フローラの解析がさらに進めば、発見率を10倍以上にアップできると話している。最新の臨床研究によると、良質な腸内フローラを持つ人の便を潰瘍性大腸炎の患者に移植して治癒した事例もある。

 まさに流せば汚物、活かせば健康食品! 万能の良薬だ! こうなれば、足りない腸内細菌をチャージする「あなただけのヨーグルト」も生まれるのも夢ではない。近い将来、こんなシーンが訪れるかもしれない。

 「あなたの便を調べたら、半年前よりも大腸がんに罹るリスクが高まっていました。今日から、あなた専用にブレンドしたヨーグルトを食べてリスクを下げてください」
(文=編集部)

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