「より生々しい失禁体験ができた」
さて、実際に失禁VRを体験してみよう。
失禁VR体験は、まず水をひと口ふた口、飲んだところからスタート→マスクの上から酸素吸入マスクとアイマスクをきちっと装着する→座面の下にある温水の入った水袋で尿の暖かさを体感する→腹巻き型デバイスと腰に着けたベルトの空気袋が膀胱を圧迫して尿意を煽る→首筋のネッククッションとファンが首筋を冷やす→排尿時の寒気や体温低下を感じる→酸素吸入マスクから匂いが届く……。
まさに失禁感を科学的かつリアルに漏れなく再現していることが分かるだろう。
研究会は、男性だけではなく女性の体験者も多く、全身の五感すべてを使って失禁を体験してもらえたと胸を張る。ある体験者は「視界が遮られているので、より生々しい失禁体験ができた」と実直な感想を漏らしている。
失禁体験VR装置――。今後、医療、介護、福祉、教育などの現場でどのように役立つか期待しよう。「宇宙旅行に行く前に失禁体験VR!」も夢物語ではない。
(文=編集部)