火星旅行の「宇宙放射線」で「認知症」に!? 脳の「恐怖記憶」の低下も明らかに

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

脳の「恐怖記憶消去」のレベルが低下も明らかに

 リモリ教授は、げっ歯類(マウスなど)を使った動物実験で、脳の「恐怖記憶消去」のレベルが低下したことも明らかになったという。恐怖記憶消去の機能が下がると、不安に陥りやすくなる。

 往復で約3年かかるとされる火星旅行では、大きなリスクになる可能性がある。旅行の途中で、宇宙飛行士の判断能力が喪失したら、その宇宙船は遭難してしまうだろう。

 これから火星への往復に関係する、さまざまな健康リスクが研究されていくはずだ。思いつくだけでも、宇宙線の人体への影響、密閉空間で人間が長期で生活することによる心理影響、ロケット構造物の耐久性など、課題は多い。さらに、火星に着陸して、その後、何をするのか? 何ができるのか? 興味は尽きない。

 現時点では、命知らずの人間だけが火星旅行を希望している――。さらに研究が進むことで、多くのリスクをなくす技術の目処がたったとき、国家プロジェクトとして、人類は火星を目指すのだろう。
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子