小林麻央さんが金髪ウィッグをブログで披露〜がん患者を悩ます副作用と「外見ケア」

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アピアランスケア②爪の変形や変色――マニキュア・ネイルチップ・液体絆創膏

 爪の手入れというと女性特有と思いがちだが、手の爪などは案外人目に触れるものなので男性でも気に病むようだ。

 髪と同じく日々変化する爪の細胞は、抗がん剤の副作用で、黒く変色する、スジが入る、表面に凹凸ができる、巻き爪になる、割れやすくなるといった現象が起こる。

 自宅にいるときや就寝中などは手袋や靴下での保護もできるが、外出時はそうはいかない。爪が変形し凸凹になってしまうと、ひっかかりから皮膚などを傷をつけてしまうこともある。

 爪の変色や保護には、マニキュアが有効だ。地肌に近い色を選んで重ね塗りをし、トップコート(仕上げ剤)で自然な印象に仕上げれば、男性や子どもも抵抗は少ないだろう。ただし、マニキュアや除光液には爪を痛める成分が含まれている場合もあるので要注意。

 マニキュアに抵抗のあるならば、薬局などで売っている液体絆創膏でも爪が保護できる。購入する際はアルコール成分の入っていないものを選ぶこと。また、変形した爪を短時間カバーするのであれば、ネイルチップ(付け爪)を専用テープで張りつけてもいい。

アピアランスケア③皮膚の黒ずみ――「カバーメーク」用のクリーム

 抗がん剤治療で起こる皮膚障害では、全身を通じて、皮膚の色の黒ずみやシミの増加も見られる。これは抗がん剤によってメラニン細胞が活発になることで起こると考えられており、外出時は長袖・長ズボンなどのUV対策が必要になってくる。

 肌のシミやくすみはメークでカバー。顔全体へは肌の色調整をするイエロー系コントロールカラーをファンデーションの下地に使い、部分的にはコンシーラー(部分用ファンデーション)を使う。治療中は臭覚が敏感になる傾向があるので、ニオイの強い化粧品は避けたほうがいいかもしれない。

 化粧品を使うのは敷居が高いと感じる向きには、「カバーメーク」用のクリームがある。顔用・体用とあり、水や汗にも落ちにくくなっている。

アピアランスケアの悩みは誰に相談すべきか?

 現代のがん患者は、日常生活を送りながら治療を続けている。ここに挙げた以外にも様々な問題が起こることだろう。日々の些末な、しかし当人には心の負担になるような事柄は、なかなか医師には伝えにくい。

 そんなとき相談に乗ってくれる窓口は意外に多い。国立がん研究センター中央病院のアピアランス支援センターをはじめ、全国のがん診療連携拠点病院では相談窓口が設けられている。また、美容院やネイルサロンでも、がん患者のために予約制・個室提供のサービスを行っていたりする場合も。

 病気の治療に心労は敵だ。数ある悩みを相談し、解決する手段を見出すことができれば、治療にも前向きになれるのではないだろうか。
(文=編集部)

「がん免疫療法」の情報が氾濫~正しい知識を得るのが<がん克服>のカギ
インタビュー 進行がんは「免疫」で治す 第1回 昭和大学教授 角田卓也

<第4の治療>として注目されている「がん免疫療法」。がん免疫療法の最前線で研究を続けてきたエキスパートである昭和大学の角田卓也教授に、その種類と効果、実績などを元に、一般の人が「正しく治療法を選ぶための知識」について訊いた。

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

滋賀医科大学社会医学講座(法医学)教授、京都府立…

一杉正仁

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘