柳原病院の「強制わいせつ」事件の真相は? 麻酔の副作用による患者の「性的幻覚」の可能性も

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柳原病院は医師逮捕の不当性についてHPで抗議(写真は同病院のHPより)

 8月25日、「麻酔」をめぐる、あまりにも唐突な逮捕劇が報じられた。

 術後の麻酔から覚めたばかりの女性患者(30代)に対し、その胸をさわるなどしたとして、都内在住の男性医師(40歳)が「準強制わいせつ」の疑いで警視庁千住署に逮捕されたのだ。

傷口の確認か?準わいせつ行為か?

 逮捕容疑の日時は今年5月10日午後3時ごろ。舞台は件の外科医が非常勤として勤める東京・足立区の柳原病院の4人部屋。千住署によれば、女性患者は当時、全身麻酔で胸のしこりを取る手術を終えたばかりだったという。

 そこへ執刀医の彼が現われ、意識はあるもののいまだ身動きが効かない女性患者に対し、「傷口の確認のため」と称してわいせつ行為に及んだという。一部報道では、患者の服を脱がして胸をなめたり、自らの下半身を露出して自慰行為を始めたとのこと。

 女性からの連絡を受けた会社の上司(後追い記事では「友人」)が110番し、その後、被害届が出されたことから8月25日の逮捕につながった。警視庁は正式発表していないが、患者の体から医師の唾液とみられるものが検出されたと報じているメディアもある。

 容疑をかけられた外科医自身は「やっていません」と否認中で、医療法人財団健和会・柳原病院も同25日15時45分の時点で「警視庁による当院非常勤医師逮捕の不当性について抗議する」と題した声明をサイト上で発表した。

 病院側の迅速対応の背景には、本件をめぐる警察側とのやりとりと不信感があるようだ。患者側の通報で訪れた警察署員に対し、病院側は医師本人との面談場所を提供したり、「事件現場」とされる病床にも案内し、相手側の求めに応じて診察記録も提出してきた。

 当然ながら独自の院内聞き取り調査や詳細な現場検証も行ない、当時の「現場」が女性患者ばかりで満床だった事実、術後の経過観察で看護師も頻繁に行き来している状況などから「わいせつ行為はなかった」と結論を下していた。

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