リオ五輪でドーピングに目を光らせるスポーツドクターたちの熱い闘い!

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ドーピングの手口が巧妙化!

 今年、WADAは、ロシアが国ぐるみでドーピング違反を繰り返していた事実を暴露し、世界は驚かされた(ロシアのドーピングは止まらない!? 巧妙に進化する手法と犯罪組織の介在)。

 隠蔽工作は、たとえば、大量の水を飲み禁止物質を薄める、検査前に他人の尿を尿道から膀胱に注入する、他人の尿を提出する、尿をすり替える、きれいな尿が入った人工ペニスを装着するなど、検査を巧みに欺く行為が後を絶たない。WADAが対抗手段として、抜き打ち検査を強化しているのも致し方ない。

 ドーピング検査法も日進月歩で進化している。近い将来、遺伝子操作によって筋肉を増強する遺伝子ドーピング技術が導入されるかもしれない。ドーピング検査が高度化すればするほど、選手の負担増は避けられなくなるだろう。

 不正なアンチ・ドーピングに挑むJOC、WADA、JADAの終わりなき正義の闘い。選手生命を奪うアンチ・ドーピングに目を光らせるスポーツドクターの信念の闘い。華やかな競技の裏舞台で、スポーツの良心を守ろうとする人たちの情熱の炎が聖火のように赤々と燃え立っている。

 4年後の東京五輪。スポーツドクターとスポーツファーマシストの地道な活動、それが日本人アスリートたちの健康と記録を育んでくれるにちがいない。
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子