シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」17回

サラダを“殺す”ドレッシング〜無農薬の野菜が食品添加物まみれで台なしに!

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食品添加物まみれでは台なし!(shutterstock.com)

 無農薬・無化学肥料で栽培された新鮮な野菜をサラダにしても、ドレッシング(洋風)が添加物まみれでは台なしだ。

 では、どのようなドレッシングを選べばいいのか? 2つの製品を具体的に取り上げて比較してみた。


●キューピー「フレンチドレッシング(白)」

 品名は「食用植物油脂を主原料とする乳化液状ドレッシング」。食用植物油脂は、大豆油、パーム油、菜種油などを混合したいわゆるサラダ油のこと。このサラダ油に、お酢、糖類、食塩、エキス類、香辛料、添加物を加えて作られたドレッシングである。

 原材料名表示をチェックすると、「調味料(アミノ酸)」「増粘剤(キサンタンガム)」「香辛料抽出物」と、3品目の食品添加物が加えられていることがわかる。

 同製品には、原材料に食品素材の「酵母エキスパウダー」が使用されている。酵母は普通、ビール酵母、パン酵母、トルラ酵母(醤油の熟成酵母)が使われる。酵母が発酵するときに出る、うま味成分(アミノ酸)を凝縮したものが酵母エキスだ。

 添加物の調味料(アミノ酸)とほとんど同じものだ。酵母エキスと調味料(アミノ酸)=グルタミン酸ナトリウムを使うのは「屋上屋を重ねる」ようなものだ。

 同様に香辛料と香辛料抽出物が使用されている。香辛料抽出物は香辛料から辛味などの有効成分を抽出したもので添加物だ。これも「屋上屋を重ねる」ようなもの。食品素材だけで十分な味を出そうとするとコストがかかりすぎてしまうので、添加物を入れて味の補強をしているのだ。

 増粘剤のキサンタンガムは粘り気を出す添加物で、自然界ではキャベツに含まれている。コレステロールを下げる作用があると報告されている。コレステロールが低すぎる人は注意が必要だ。

●味仙汐路「有機カルパッチョドレッシング」

 化学調味料(アミノ酸等)をはじめ、食品添加物を一切使っていないドレッシングで、隠し味にごま油やバージンオリーブオイルなどを使用している。レトルト殺菌(加圧加熱殺菌)によって常温での長期保存が可能だ。

 もう一つの大きな特徴が、原材料のほとんどを有機農産物が占め、有機加工食品の認証マークがついていることだ。

 農林水産省消費安全局が2010年に公表した統計資料によれば、日本国内における農産物生産量のうち、有機農産物が占める割合は、野菜類で0.22%、米や大豆等すべての農産物を含めるとわずかに0.18%だ(2008年度)。

 有機農産物を簡潔に説明すると、農薬や化学肥料を原則として使用せず、堆肥などによって土づくりを行った水田や畑で栽培された作物のことだ。

 2000年に制定された有機JAS規格は、野菜などの一年生作物は植え付けや種まきの前2年以上、果物などの多年生作物については3年以上、「禁止されている農薬や化学肥料を使用していないほ場で栽培された農作物」と規定している。

 また、「有機」と表示して販売するためには、国が認めた登録認定機関による有機JAS認定を取得する必要がありる。これらの農産物を重量で95%以上用いたものが有機加工食品として認定されるのだ。

 有機JAS規格では遺伝子組換え種子を使うことができない。1996年に日本に上陸して以降、安全性について論争が続いているのが遺伝子組み換え作物(食品)だ。

 2009年にはアメリカ環境医学会が、「遺伝子組み換え食品は毒性学的、アレルギーや免疫機能、妊娠や出産に関する健康、代謝、生理学的、そして遺伝学的な分野で、深刻な健康への脅威となる」などとして、遺伝子組み換え食品のモラトリアムと長期安全試験の実施を求めるメッセージを発表した。

 遺伝子組み換え食品を避けたい人にとって、認証マークは重要な判断基準になりうる。


シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」バックナンバー

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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郡司和夫
がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
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