『行ってはいけない外食――飲食店の「裏側」を見抜く』の著者・南清貴さんに聞く【前編】

外食チェーンの料理は体に悪い!? 大切なのは「消費者が意識を変えて行動で示す」こと

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消費者側が意識を変えて行動で示す

 忘れてはいけないのは、このように食事の安全性が損なわれている現実は、消費者側が作ってきたということである。安さを求める消費者のニーズに応えるべく、経営側が安価に効率よく食事を提供できる仕組みを作ったのだ。

 消費者としては、ただ外食産業を非難するのではなく、この点をしっかりと意識しておかなくてはならない。そしてこのままで嫌だと思うなら、購買という「投票行為」で自分の意志を表明する必要がある。そうしないと現実は変わらない。

 「自覚のある人がまず、『こういう店には行かない』と行動で示すことが大切です。それが少しずつでも広がっていけばいい」と南さんは語る。

 それでは具体的に、どのような食事をしたらよいのか? 次回はその点を伺う。
(インタビュー・文=梶浦真美)


南清貴(みなみ・きよたか)
EPIC LLC./Atelier KIYO代表。フードプロデューサー。一般社団法人日本オーガニックレストラン協会 代表理事。
舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、 全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂やクリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。 最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは 一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。 日本オーガニックレストラン協会では、オプティマルクッキングアカデミーを開講し「家庭料理のシステム化」を教えている。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。2011年「農」に密着した活動を行うことを決意し、岐阜県大垣市に拠点を移す。

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