どのような虫除け剤を選ぶべきか?
屋外で活動するときは必ず虫除け剤を使い、2〜3時間おきに塗り直すことが大事だ。虫除け剤において最も忌避効果が高いとされているのが、ディート(DEET)という成分。
現在、日本で認可されているディートの最高濃度は12%で「医薬品」にしか認められていない。より効果が高く長持ちする虫除け剤を使いたいなら、有効成分に「ディート12%」と表示されているものを選ぼう。
肌質が弱い人や、子ども(生後2カ月以下の赤ちゃんには使用できない)にディートを使うことに抵抗がある場合は、2015年に新しく有効成分として承認された「イカリジン」を使用した虫除け剤がおすすめだ。肌により優しく、小さな子どもにも使うことができる。
屋内用の虫除けグッズの選び方にも注意が必要だ。適用害虫に「ユスリカ、チョウバエ」とだけ表示された「置くだけ・吊すだけ」系の製品は、蚊には効き目がない。必ず「蚊成虫の駆除」「蚊成虫の忌避」と書かれたものを選ぶようにしよう。
厚生労働省は流行地域へ旅行した人に対し、症状の有無にかかわらず、帰国後少なくとも2週間程度は、忌避剤の使用など蚊に刺されないための対策を行うようすすめている。さらに、ジカ熱は性交渉による感染リスクも指摘されているため、流行地域から帰国した男性はパートナーとの性行為にコンドームを使用するか、性行為を控えるよう呼びかけている。
妊娠中の人はもちろん、今後妊娠を予定している人や、その家族は、十分に気をつけたい。
(文=編集部)