2030年にエイズが終焉!? いまだ漸減中の日本では、患者の約3割が発症して初めて自覚

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
redribbon.jpg

人類とエイズの闘いは2030年に終焉? ちゃんた/PIXTA(ピクスタ)

 今年2月29日、厚生労働省の「エイズ動向委員会」は、2015年に新たにエイズウイルスへの感染が判明した人の数は1413人との速報値を発表した。

 これは過去9番目の数値であり、過去最多だった2013年の1590人から2年連続で減少した。

 内訳は、検査で判明したHIVウイルス感染者が990人、検査を受けず発症して初めて感染がわかったエイズ患者が423人だ。

 ときどき誤解があるが、HIVウイルスに感染した人=エイズではない。感染によって体に症状が発生したときの病名がエイズ(後天性免疫不全症候群)である。

 つまり前者はHIVに感染していても、まだエイズを発症していない人たちだ。

 年齢別では20~40代が多い。割合的に女性の新たな感染者は少ないが、過去 3 年間で46人、50人、57人と増加傾向にあるという。

 委員長の岩本愛吉・日本医療研究開発機構科学技術顧問は「感染予防策の普及啓発と治療薬の進歩で、少しずつ新規感染者は減っているのではないか」と指摘する。

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子