すでに2万人が体験! 在宅で可能な血液検査「スマホdeドック」、その実力は?

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健診を受けないリスクが明白に

 昨年、全国約15万人を対象に自治体や健康保険組合が参加者を募集し「スマホdeドック」を使った実証事業を行ったところ、約2万人が参加した。

 事前の調査で、検査を希望する被験者のうち「健診をここ数年受けていない」と回答した人は、39歳以下で65%、40歳以上では88%を占めていた。

 「スマホdeドック」の検査結果は項目ごとにA(基準値内)、B(軽度異常値)、C(高度異常値)、D(医療の必要あり)の4段階に分類される。

 今回の実証事業での検査結果を集計したところ、比較的高度の異常があるCかDの判定が出た人の割合が、20~24歳の若い世代でも34%に上った。

 年齢とともにその割合は多くなり、30代は39%。40歳を超えるとグンと上がり、40~44歳で47%、45~49歳で56%。60~64歳では、高度異常の判定があった人が全体の85%にものぼった。

 日頃これといった自覚症状がない人でも、年齢と共に病気のリスクが確実に高くることを反映しているといえる。

 さらに検査が終わったあとの追跡調査では、D判定(医療の必要あり)とされた人のうち39歳以下では約6割、40歳以上では約8割の人が、医療機関を受診するなどの行動を起こしたという。

 検査結果をより分かりやすく示し「可視化」することで、実際に被験者の生活を改善する一定の効果が現れた。

通常価格は4980円(税別)

 KDDIは2016年度、自治体や健保向けの「スマホdeドック」にプラスアルファのサービスを加える考えだ。

 高度異常値が出た人への受診勧奨や行動改善サポートをしやすくするため、検査結果をソートする機能や、被検者に個別にメッセージを送信する機能も用意する。

 ついつい健診が後回しになっている人にとって、手軽な血液検査は健康状態を客観的に知るきっかけになるだろう。

 個人で申し込みの通常価格は4980円(税別)。地域によっては無料や割引価格で利用ができる。健診から遠ざかっている人は、一度利用してみてはどうだろうか。
(文=編集部)

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