>  >  >  > 3歳までに必ず感染する「RSウイルス」に油断するな
シリーズ「冬こそ注意したいちょっとした病気の兆し」第7回

冬に流行する「RSウイルス」は3歳までに誰もが感染〜重症化すれば突然死につながる!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
56427-2.jpg

RSウイルスは3歳までに誰もが感染する(shutterstock.com)

 RSウイルス感染症は、RSウイルス(呼吸器合胞体ウイルス)の感染による呼吸器の感染症だ。毎年冬季に流行し、乳幼児の50~70%以上が1歳までに罹り、ほぼすべての乳幼児が3歳までに感染、その後も一生、再感染を繰り返す。

 原因は何? RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、会話した時に飛び散るしぶきを吸い込む飛沫感染が多い。また、感染している人に直接触れたり、ウイルスが付着した手指、ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップなどに触れる接触感染によっても発症しやすい。

 症状は? RSウイルス感染症は、2~8日の潜伏期間後、鼻水が始まり、2~3日で、咳、発熱、ぜん鳴(ゼーゼーと音がする呼吸)、顔色不良、呼吸困難、中耳炎などを示す。気管支の最末端部で肺胞につながる細気管支に起きる細気管支炎を発症すれば、夜間に呼吸困難を招くことがあり危険だ。

 初感染した乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎の症状が出た後、1~2週間で回復するが、約3割は咳が悪化する。特に乳児期初期(生後数週間~数カ月間)や2歳以下の乳幼児は、重症化しやすく、ぜん鳴、呼吸困難を伴った細気管支炎、肺炎、急性脳症のほか、突然死につながる無呼吸発作に進行するリスクが一気に強まる。

 また、生後3か月以内の乳児、早産児や低体重児、心臓、肺、神経に基礎疾患があったり、免疫不全が見られる乳幼児は、重症化のリスクはさらに高まるので、注意すべきだ。RSウイルス感染症の致死率は1~3%だが、心臓に基礎疾患のある乳幼児の致死率は37%と高い。

マスクの着用、消毒、手洗いを忘れるな

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫