日本人の65%は運動不足! 「尾木ママ転倒」で改めて考える筋力アップの習慣

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
202398-2.jpg

転倒は将来の要介護につながる/shutterstock

 2016年の新年早々、「尾木ママ転倒!」のニュースがかけめぐった――。スキー中に転倒して、脳しんとうを起こし、一瞬記憶が飛んだという。診療所に運ばれ大事には至らなかったが、本人は「筋力の低下を痛感」し「筋トレに励む決意」をブログで表明した。

 尾木ママこと、教育評論家の尾木直樹氏は69歳。昨年9月にも、散歩中に転んで、顔面を強打し、額や鼻を負傷していたとのことだ。

 世界保健機構(WHO)の統計によると、15歳以上の日本人の約65%が運動不足だとされる。WHOの定義では、「運動不足」とはジョギングなどの適度な運動をする時間が1週間に30分未満の状態である。

 人間の能力は、記憶力も筋力も、使わなければどんどんと衰える。たとえば、携帯やスマホの電話帳機能を使うようになってから、電話番号が覚えられなくなったと実感している人は多いだろう。筋力も同様。ドイツの生物学者ウイルヘルム・ルー(1850~1924年)は「ルーの法則」で、筋肉は適度に使えば発達し、使わなければ萎縮し、過度に使えば障害を起こすと提唱した。

 とにかく毎日の生活で適度に筋肉を使うことが大切だ。そのための4つのヒントを挙げてみた。

スポーツを心がけるより階段の昇り降り

ヒント1:スポーツをしなければと意気込むよりも階段を上る

 筋力をつけるには、スポーツをしなればと思いこんでいる人は多い。しかし、デパートや駅ではエスカレーターでなく階段を利用するなどして、日常生活の中で楽をせずに体を動かすように努めるだけで、筋力アップにつながる。バリアフリーは、便利で体の動きが減るため、筋力のためにはよくないという考えかたもあるほどだ。

ヒント2:日光を浴びる

 極端に日焼けを恐れて日光を浴びない人は要注意。日光を浴びることで体内にビタミンDが作られるからだ。ビタミンDはカルシウムとリンの吸収を活性化し、骨を丈夫にする。また、筋肉や神経を活性化することで転倒予防の効果もある。1日15~20分程度で充分。直射日光を浴びなくても、日陰にいるだけでもよい。

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

中村祐輔