大人も罹る「おたふく風邪」で重症化! ワクチン接種で重篤化を回避する

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 接種後の抗体は、平均で8年間は持続すると見られている。しかし、免疫力も個人差があり、抗体は経年に伴い低下していくので、成人の予防接種が推奨される。実際、過去の接種年齢やおたふく風邪体験の有無さえも失念している人も多い。

 そんな曖昧な立場でワクチンを接種してもいいのだろうか? 答えはYESである。

 おたふく風邪に罹っているかどうかの判別には、抗体検査(=採血)が必要となる。「検査結果が出るのが数日後だと面倒くさい」という人は、検査をスルーして予防接種(6000〜8000円前後:保険適用外)を受けても特に問題はないという。あなたが抗体を持っていても、副反応の心配はないからだ。

 予防接種による抗体獲得率は、子どもか大人かを問わず「90%前後」。その後まるで活躍の機会がないと、抗体は低下して消えてしまう。逆に、おたふく風邪は感染しても症状のでない例(=不顕性感染)が30〜40%前後の確率であり、(ウイルスとの接触で)免疫が増強されれば抗体が持続される。

 いずれにせよ、「絶対罹らない」という選択肢はない。罹ったら通勤も通学も約10日間は厳禁とされ、内科や耳鼻科で処方される薬を飲んで自宅療養に努めるしかない。遅まきながら、あなたもワクチン接種を検討してみてはいかがだろう。
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子