福祉車両は高齢化社会の必需品! 税制優遇措置でさらなる普及が見込まれる

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 福祉車両は普通の自動車よりも高額ではないか? というイメージがあるようだ。そんなことはない。自動車メーカーと役所の努力によって、購入時の消費税が免除されているからだ。車両本体と福祉車両への架装費用のすべてが非課税となる。たとえば、150万円の車両価格の自動車に、80万円で回転スライドシートを設置したとすると、合計230万円が非課税となる。

 これは、日本の自動車メーカーでつくる一般社団法人自動車工業会(JAMA)が福祉車両の普及と啓発の活動を展開し、税の減免などについて行政に働きかけた成果だ。こうした努力の結果、日本の障害者は、福祉車両を使えば日本中どこにでも移動できる自由を獲得したと言えるだろう。

 筆者は以前、オーダーメイドのキャンピングカーを製造販売する会社に勤務していた。その際、人工呼吸器によって24時間呼吸を確保しなければならない、重度の身体障害のあるお子さんをもった家族からの依頼を受けたことがある。天井しか見たことがない息子と、アウトドアを楽しみたいという希望だった。

 車椅子の昇降リフトを設置したトヨタのワンボックスカー、ハイエースを納車しに行くと、ご家族の方が本当に喜ばれた。ハイエースの広い車室空間に車椅子の位置を決めて、人工呼吸器の設置場所を用意する。そして、運転中に両親が子供の表情が見えるようにした。福祉車両というものがなかった時代には、諦めていたことが実現できるようになったのだ。

 超高齢社会になった日本は、自力で移動できない人が激増する社会になると予想できる。高齢社会が進行するほど、福祉車両のユーザーは増えていく。そのとき、さらに進化した福祉車両が開発されることを期待してやまない。
(文=石井政之)

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫