頑固な肩凝りなどの不調の原因は、いま話題の“筋膜”にある?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5014661-2.jpg

慢性的な肩凝りの原因は筋膜に?(shutterstock.com)

 最近、テレビ番組などでも取り上げられ、注目を集める「筋膜」。私たちの身体は、筋肉、骨、臓器、神経、血液など多くの器官で構成されている。そのなかでも意外に知られていない器官が筋膜だ。今回は、その働きなどを紹介しよう。

 筋膜は英語で「Fascia」といい、タンパク質からできているコラーゲン繊維の薄い膜のことだ。その名から誤解されがちだが、筋肉だけではなく、あらゆるもの(内臓、血管、神経、骨など)を包んでいる。その役割は「各組織を適切な位置に保つ」ことにある。

 コラーゲン繊維から成っているために、筋膜には可塑性(かそせい)が備わっていることが特徴だ。力を加えて変形を与えると、力を取り去っても歪みがそのまま残る。つまり、一定の力で加わり続けたりすると筋膜が変形して、それの“ネジレ”や“癒着”が起きて、身体にさまざまな影響を与える。

筋膜のネジレや癒着が起こす不調とは

 筋膜がねじれたり癒着したりすると、どのような影響が起こるのか?

 筋膜は全身を包み、全てつながっている。よく「全身タイツを着ている状態」にたとえられる。その全身タイツの一部分が伸び切ってしまったり、癒着して動かなくなったりすると、他の部分にも影響が起こることが想像できるだろう。

 たとえば、肩凝りに悩まされている人は多い。その原因は、もしかしたら筋膜にあるかもしれない。筋膜が重なって癒着してしまうと、その部分の筋肉の動きが悪くなり、慢性的な肩凝りにつながる。

 いくら筋肉をほぐしたり、マッサージをしても肩凝りが取れないのは、原因は筋肉ではなく筋膜にあるからかもしれないからだ。つまり、筋膜のネジレや癒着が凝りの原因になっている可能性がある。

 また、筋膜が重なったり、癒着していたりすると「トリガーポイント」という症状も引き起こすことがわかっている。トリガーポイントとは、簡単にいえば「しこり」のような硬くなった部分。押した場所以外にも痛みが出てしまう「関連痛」が形成される。その原因は、筋膜にあるのではないかとされている。

 さらに筋膜の癒着などが起きると、その包まれている筋肉の可動性が落ちてしまい、脂肪の燃焼が非効率になるといわれている(よってダイエットをする時は筋膜の動きをよくすると同じ運動でもより脂肪が燃焼するということでもある)。

 このように筋膜のトラブルは、身体はさまざまな症状を引き起こしてしまう。では、この筋膜をどのようにケアをしたらいいのだろうか?

筋膜のケアは「はがす」こと

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

中村祐輔