食べても太りにくい「ローフード」、ダイエット効果の一方で注意すべきことは?

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 そして、ロースイーツは、ローフードに豊富とされる食物の酵素を摂取できることもポイントだ。酵素には代謝や消化の促進作用があるため、ダイエットにも有用だといわれている。また、ローフードにはデトックス効果も期待でき、美容に気を使う女性に歓迎されているのはうなずける。

 ロースイーツでは、精製された砂糖ではなく天然甘味料が使われるため、血糖値が乱高下しにくい。血糖値の上昇がゆるやかな食材は、脂肪を蓄積するインスリンの大量分泌を防ぐので、糖質の摂取に注意を払っている人の抵抗感も薄らぐ。ちなみに、天然甘味料には、メープルシロップやローハニー、アガペシロップなどがある。

低GI値の天然甘味料が肝臓に悪影響を?

 なかでも、アガペと呼ばれる植物から作られているアガペシロップは、砂糖よりも甘さを強く感じながらも血糖値を上げにくいという研究報告がされており、一時は優れた「低GI食品」として大きな注目を集めていた。

 ところが、アメリカの政府認定機関が行った実験で、アガペに含まれているフルクトースという果糖に、肝臓への悪影響があることが判明。アガペシロップの人気は急落してしまった。そう、ローフードとして“認定されている”といって、その食材が必ずしも体に良いと盲信できないわけだ。

 また、ロースイーツにはドライフルーツなどダイエットに不向きな食材もある。ロースイーツ=食べても太りにくい、という評価だけを過信せず、使われている食材をよく見極めて、効果的にロースイーツを選んでいただきたい。
(文=編集部)

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