今までにない痛みは我慢しない! 鎮痛薬でやり過ごした結果、緊急手術に

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 30分ほどで名前を呼ばれ、診察室へ。脈と血圧を測った医師は「いずれも正常」と診断したが、念のためレントゲンと心電図の検査を行うことに。心電図を撮った直後、スタッフの顔色が変わった。

 「冠動脈が1本完全に詰まっている。このまま手術室に移動します」と告げ、慌ただしく準備を始めた。Nさんはストレッチャーに乗せられて運ばれた手術準備室から、とりあえず状況を夫に電話連絡。あとは、医師に任せるほかない。

 すぐに手術室でカテーテル処置を開始。ところが、造影剤を入れても詰まった血管が映らない。医師同士で、あれこれ話しながら閉塞した血管を探しているが、どうしても見つからない。

 すでに処置が始まってから2時間近く経過。Nさんは「時間切れでこのまま死んでしまうかも......」とぼんやり思ったという。幸いにも、梗塞している箇所が判明し、カテーテルでステントを設置した瞬間、血流が一気に込み、痛みが消えた。

 一命を取り留めたNさんは2週間後、無事に退院した。

女性は痛みを我慢する傾向にある

 心筋梗塞のリスクファクターは、肥満や高血圧、高コレステロール、喫煙、飲酒、家族歴などだ。確かにメタボの中高年男性の発症率は高い。だが、Nさんのように、該当しない人でも発症することがあるのだ。

 宝塚出身の女優・天海祐希も一昨年、心筋梗塞を患った。あんなにスリムで40代なのに。Nさんの主治医は「ストレスが引き金になることもある」と話し、Nさんは直前に夫婦喧嘩をしたことを思い出した。

 男性に比べて、女性は痛みに強いといわれる。少々のことは我慢して、大切な"体からのサイン"を見逃すことがある。Nさんは、まさにそのケースだ。受診したのも、発作の翌日だ。

 主治医によると「男性なら最初の発作で救急車を呼んだだろう」と言われたほど。心筋梗塞になった女性は、男性よりも予後が悪いケースが多いそうだ。

 その後、Nさんは薬物治療と並行して毎週リハビリを行い、半年後に再度カテーテル検査を受けた。血管の閉塞は他にも見られたが緊急性はなく、定期検査で状態を見ながら治療することになった。Nさんは、この病と一生つき合っていく覚悟だ。

 くれぐれも、それまでに経験のない痛みは放置せず、すみやかに医療機関を受診することをお勧めする。
(文=編集部)

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