40代の危ない緑内障、自覚症状がなくて進行すると失明に至ることも!

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 初期症状は、目の中心から少し外れた部分に暗点(見えない部分)ができる。人は通常、両目でものを見ているため異常を自覚しないことがほとんどだ。緑内障は両目が同時に進行することはまれといわれる。そのうえ、ゆっくり進行するため、暗点が広がっても片方の健康なほうの目がカバーしてくれるので異常に気付かないことが多い。

 緑内障にはいくつかの種類がある。

①正常眼圧緑内障
 眼圧が正常範囲(10~21mmHg)だが、緑内障に。約7割がこのタイプ。視神経が弱い、血流が少ない、免疫の異常などが原因として考えられるが、確実な原因はわかっていない

②原発解放隅角緑内障
 房水の出口にある繊維柱帯流出路が目詰まりして眼圧が上がり、病気がゆっくり進行する慢性タイプ

③原発閉塞隅角緑内障
 房水の出口・隅角が狭くなったり閉塞したりして眼圧が上昇するタイプ

 治療はいずれも、点眼薬やレーザー治療、そして手術で房水の産出量を抑えたり、流れよく排出させたりして眼圧を下げることが第一だ。

対策は目の検診、緑内障には根気強く眼圧管理

 予防対策はなんといっても目の定期健診だ。40歳になったら目の健診を受けよう。早期発見、早期治療で失明を回避したい。

 一度、障害を受けた視神経は修復できないので、完治させることができないのが緑内障だ。しかし、仮に緑内障が見つかっても医師の指示に従い、生涯付き合う慢性病と腹を決め、眼圧を調整し進行を食い止めれば不都合なく日常生活を送ることができる。

 緑内障をはじめ目の病気が気になる人、忙しい人には公益社団法人「日本眼科医会」のさまざまな最新情報が役立つ。「目の電話相談」もあり、専門医が丁寧にアドバイスしてくれる。
(文=編集部)

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