「朝食抜き」や「ながら食い」で失明!? さらには足を切断!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
nagara001.jpg

ながら食いは命を脅かす

 

 かかりつけ医、いわゆる町医者の多くが、失明したり、手足を切断せざるをえなくなった患者の「なぜ『仕事が忙しいから』と、食事をおろそかにしたんだろう」とか「健康診断で注意されたときに、なぜ無視してしまったんだろう」という後悔の言葉を聞いている。果ては「先生が病気の怖さをしっかり伝えてくれなかったせいだ」と逆恨みされることもあるという。

 スマホをいじりながら、新聞を読みながら、あるいはテレビを見ながら...という「ながら食い」をしている人は多い。さまざまな研究により、「ながら食い」が強力な肥満の素であり、生活習慣病への早道であることが判明している。

 他のことに気をとられながら食べると、自分が食べた量を視覚的に把握できないし、味も覚えていない。噛む回数も減るため、満腹中枢に食べたという信号が充分に届かない。いつのまにか食べ終えているため、気持ち的にも満足感が得られない。腹八分目を過ぎた後も食べ続け、食べ過ぎてしまう。食事を終えても満足感がないので、甘いものなどに手を伸ばす。実験した結果、食事に集中して食べた場合に比べて、ながら食いでは10~25%も多く食べていた。

 ながら食いの問題点は食べ過ぎだけではない。目で、鼻で、耳で...と五感を駆使すれば、繊細な味まで感じ取れるが、ながら食いでは、テレビやスマホに五感の一部が奪われているため、味に鈍くなる。その結果、塩や醤油、砂糖などを追加してしまい、血圧や血糖値が上がる。血管が固く、分厚くなって、血管内腔が狭まり、血の流れが悪くなる動脈硬化が進んだり、糖尿病の危険が高まる。

朝食抜きを続けると糖尿病になる

 食事の問題行動で「ながら食い」と共に多いのが「朝食抜き」。20歳代、30歳代の男性の約30%、40歳代の男性の約20%、女性では20歳代の20%以上、30歳代の15%前後が朝食を抜いている。しかし2013年のアメリカ糖尿病学会で、朝食を抜くとインスリン抵抗性が生じるという試験結果が発表された。インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなることである。人間は実に微妙な範囲の中で血糖値をコントロールしている。血糖値が低すぎれば、「低血糖」で震え、不安に陥り、果ては意識を失う。逆に血糖値が高くなりすぎても、意識混濁して、時には死亡することもある。

 血糖値が低くなった場合は、アドレナリンとグルカゴンが放出され血糖値を上げる。早い段階なら、空腹を感じて甘いものを食べることで解決する。一方、血糖値が高くなりすぎた場合は、膵臓がインスリンを分泌して血糖値を下げるしかなく、意識的に血糖値を下げる方法はない。そして、不適切な食事習慣を続けると、次第に膵臓が弱ってインスリンが充分に分泌されなくなったり、インスリンが分泌しても血糖値が下がらない「インスリン抵抗性」が生じてしまう。これが糖尿病の始まりだ。

アジア圏での“独特の美”を追求~世界トップクラスの症例数を誇る日本の美容医療
インタビュー「ここから変わる! 美容外科の世界~グローバル化する日本の美容医療」第1回 聖心美容クリニック 鎌倉達郎 統括院長

日本の美容医療は、果たして世界のトップレベルにあるのか――。「第104回日本美容外科学会(JSAS)」の会長を務めた、鎌倉達郎医師に、日本の美容医療の現状と世界の趨勢について聞いた。