「握ったまま寝る」「トイレに持って行く」 ビジネスマンの9割がスマホ依存症?

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スマホなしでは生きられない!?

 近年問題になっている若者のネット依存。2013年の総務省の調査では、高校生のネット依存傾向が6割に上ることが明らかになった。特にスマホを持つ人は、ネットや動画を見る時間が長く依存傾向も高い。とはいえ社会人だってみんな、電車やカフェ、道端でもスマホを握りしめている。実はビジネスマンがもっと危なのではないだろうか。

 それを裏付けるデータがこちら。マーケッターの国際組織・MCEIが「モバイル機器の利用実態」に関するアンケート調査を実施し、20〜50代の160名のマーケッターのスマホ行動について専門家が分析。すると、ビジネスマンの依存も進んでいる実態が浮き彫りになった。

 モバイル機器の所有については、スマホを持っている人が約9割、次いでガラケーが4割、タブレットが3割。そして「日常最もよく使用する機器」は圧倒的にスマホで91%に達した。

もはやスマホは「肌身離せぬ」存在に

 そして最もよく使う機器とのつきあい方を聞くと「わからないことはすぐに調べる」人が80%、「忘れた日はとても不安になる」が60%。ほかにも「電車の乗り換え時もスマホなどを見ている」44%、「着信していないのに振動した錯覚に陥る」39%、「目が覚めて寝転がったままニュースやSNSをチェックする」27%、「トイレの中にも持っていく」25%など、スマホなどが肌身離さぬ存在になっている様子が分かる。

 ただ一方で、「SNSのネタを作るために行動することがある」5%、「友達と一緒でもずっとスマホを見ている」1.9%、「SNSがなかったら人間関係がなくなると感じる」1.9%、などスマホに人間関係を依存する回答は少なめだ。若者に懸念されている「ネットとリアルの混同」や逆転といった状況は、ビジネスマンにはあまり当てはまらないらしい。

 MCEIはこれらの問題行動がいくつ当てはまるかによって「依存レベル」を独自に判定。最も多かったのは「スマホ依存症予備軍」で67%。次いで「軽症」22%、「問題なし」10%、「重症」は1%だった。つまり、9割のビジネスマンが「依存症予備軍」以上にあてはまってしまうという。

ひとつでもチェックがついたら要注意!

 この調査を受けて、臨床心理士が専門家の視点から作成した「スマホ依存症チェックリスト」がある。ぜひあなたもチェックしてみて欲しい。

危険度の高い項目(ひとつでも◯がついたら予備軍)

□食事中にスマホを見ていることが多い。
□友達と一緒にいてもずっとスマホを見ている。
□会議や宴会中などでもSNSが気になり、スマホを見てしまう。
□もしSNSがなかったら、人間関係がなくなると感じる。
□SNSに書き込むネタを作るために行動することがある。
□自転車に乗りながらスマホを見ている。
□TPOに関わらず、無意識にタッチパネルを触っている。

最も危険度の高い項目(1つでも○が付いたら依存症の疑い)

□電車の乗り換えの時もスマホを見ている。
□トイレの中にもスマホを持っていく。
□スマホを握ったまま眠ってしまうことがある。
□財布を忘れてもスマホだけを持っていることがある。
□着信していないのにスマホが振動した錯覚に陥る。

 今やビジネスマンにとって、モバイル機器は仕事に欠かせない。しかし、それがエスカレートすれば、若い世代と同様に「常に誰かと繋がりたい」という状態が強まり、健康や日常生活、コミュニケーションに支障をきたすにもかかわらずやめられない状態=依存症に陥る危険がある。

 仕事とはいえ、意識的に操作しない時間を作るなど、スマホとのつきあい方をコントロールすることは大切だ。付き合い方を改めて、依存症への進行を回避したい。
(文=編集部)

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