新型うつ、思考停止... SNS利用者を脅かす深刻な症状6

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【TOCANA初出】(2014年7月)

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ここ数年で一気に広まったFacebook、Twitter、mixi、そしてLINE。SNSは、今ではやっていない人を探す方が難しくなってきた

 デート中、商談の最中、授業中、とにかくあらゆる場面で、あらゆる人たちが「スマホでSNS」に興じているが、これだけ多くの時間を、1つのネットワークに熱中していると何らかの影響があるのではないか...と思っていたら、イギリスのエディンバラ大学の研究チームが「大いに影響あり」という実験結果を発表した。

 実験は20人の被験者を対象に、さまざまな質問を繰り返す。ただ、質問をする状況はその都度変えていき、SNSにアクセスした後にも質問が行なわれた。

 この実験で顕著にみられたのは、まず、初めは質問に対して自分で考えて答えを出していたものが、SNSで回答が得られると知るや、先ほどの自身の答えを簡単に引っ込めてしまうことだった。そして、SNSでの回答を自らの答えとして提示したのである。

 さらに、答えを見出そうと苦労するのではなく、スマホなどの操作によって答えに行き着こうとするようになった。また、難問に当たった際、まず「SNSの中に回答を見出そうとするようになった」のである。

 被験者たちは、こう考える。「SNSによって、多くの回答を手にすることができるのだから、自分はそこから最適のものを選ぶだけ」と。本人はとても賢い方法と思っているのだが、しかし、SNSで得られる回答がどれだけたくさんあったとしても、それは他人の頭で考え出されたものである。

 実のところ、彼らは「他人の考えを受け入れている」に過ぎない。

 こうした傾向を研究チームでは、「SNSによって自らの頭で分析しようとする努力を怠るようになり、判断力が弱まるとともに性格が怠惰になっていく」としている。

 被験者数が20人であることや、年齢性別など条件を変えて実験が行なわれていないため、この実験結果にどれだけの信頼性があるかは疑問であるが、ただ、これが一つの傾向なのだとは何となく頷ける内容ではある。

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