相次ぐクラスターと、後退する介護現場のPCR検査

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放置された技能実習生

 中国からの技能実習生を受入れている大阪市のある医療法人のが運営する在宅介護事業所の管理者・Cさんから、「コロナでクラスター状態になった実習生が住む寮に有志で食料等をカンパしました。寮はゴミだらけで酷い状況でした」との報告が2月届いた。

 出身地も働く場も違う実習生に対し法人は何も支援せず、濃厚接触者が買い出しに行って、陽性者の世話をしていた。技能実習制度の杜撰さが顕在化した実態だった。
Cさんたちも3回目のワクチン接種の副反応で余力はなく、私は実習生への支援を全国の仲間に呼び掛け、たくさんの食糧がカンパされた。

「発熱・陽性・濃厚接触者が出たとき抗原検査キットがあれば、すぐに濃厚接触者が特定できPCR検査を受けるときの通院時間のロスがない。現場すべてにキットを配布して欲しいが、現状は高齢者施設のみ。グループホームは、大変な時期をはるか遅れて支給され、在宅支援の事業所には配布されない」と実態を理解していない吉村知事をCさんは批判する。

 彼の事業所では医療崩壊時、入院やショートステイが利用できなかった利用者の報酬外対応を余儀なくされた。しかし大阪府は病院にばかり助成し、在宅介護にはほとんどないに等しい。
「大手介護事業所が対応を嫌がる、処遇が困難な利用者を細やかに支援している中小の介護事業所が潰れたらどうするのか?」とCさんは憤る。

早急な検査体制の強化と処遇改善を!

 介護職の仲間は、コロナ禍で身を粉にして利用者のいのちを守ってきた。

 しかしクラスターに苦しんだ現場ほど、クラスターの影響で収益が減り、頑張った職員たちはボーナスがカットされるなどの不利益を被っている。介護職がないがしろにされれば、虐待の増加など利用者にダイレクトに影響する。

 究極のエッセンシャルワークを担い、献身的に利用者のいのちを守ってきた介護職員のいのちとくらしが守れるよう、検査体制の強化と処遇改善を強く求めていきたい。
(白崎朝子=介護福祉士・ライター)

2022年5月19日 MRIC by 医療ガバナンス学会   http://medg.jp

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