今度は田口&小嶺が逮捕、医療用大麻への誤解と悪影響はないか?

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国民の健康や幸せのため適正に利用できる社会

「医療大麻*」については、その解禁を訴えて参院選に立候補した女性が不法所持で逮捕された事件も記憶に新しく、世間の評判は極めて悪い状態です。そんな中、患者を救いたいとの信念に基づき質問された秋野議員と誤解を恐れることなく良識に沿った判断を下した厚労省に敬意を表します。大麻という植物は、乱用の脅威を除けば、医療だけでなく循環型の資源として、またその実は食品として等、様々に活用できる作物です。この質問が契機となり、大麻の益と害について正しい知識が広まり、国民の健康や幸せのため適正に利用できる社会となっていくことを願います。

 最後に、前述のラファエル・メコーラム氏の言葉を紹介したいと思います。
「大麻*の嗜好品としての合法化は支持していない。特に青少年にとって大麻*は無害な物質とは言いがたい。医療の用途に限定して、厳しい規制の下で真摯に研究を進めるべきだ。」「今のところ、(大麻*については)わからないことが多すぎる。医療に役立てるには、定量的な研究が必要。数値を示さなければ、科学とはいえない。(参5)」
(文=若園和朗)

若園和朗(わかぞの・かずろう)
難治性疼痛患者支援協会ぐっどばいペイン代表理事
日本麻協議会事務局代表

(注1)ややこしいですが、大麻取締法上の「大麻」とは、大麻(アサ科アサ属)つまり麻(アサ)と呼ばれる植物の花穂と葉と幼苗のことで、成熟した実と茎は含みません。大麻の実は、麻子仁と呼ばれ漢方薬の原料として現在も使われています。ここでは、大麻取締法上の「大麻」を「大麻*」、植物としての「大麻」を無印で表記し区別しました。

(参1)朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/DA3S13941041.html
(参2)US Adult Illicit Cannabis Use, Cannabis Use Disorder, and Medical Marijuana Laws  https://jamanetwork.com/journals/jamapsychiatry/article-abstract/2619522
(参3)「医療大麻を認めると乱用者も増加する」との米国研究…「大麻は安全」との認識が広がる? https://biz-journal.jp/2017/06/post_19167.html
(参4)大麻取締法は、日本の大麻を守るための法律  http://medg.jp/mt/?p=8775
(参5)ナショナル ジオグラフィック 2015年6月号
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO87342950X20C15A5000000

※医療ガバナンス学会発行「MRIC」2019年5月7日より転載

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
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医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆