「不眠大国ニッポン」に良い眠りをもたらすためになすべきことは何か?

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睡眠に関する意識改革こそが必要

「最近、睡眠に関する問題を訴える患者さんが非常に増えています。特に注意したいのは『かくれ不眠』というべき人たちの増加です。かくれ不眠とは『軽度・短期不眠状態』で、医学的な治療を要する一歩手前の状態ですが、放置しておくとやがて本格的な不眠症につながります。適切な睡眠がとれず日中の活動に不具合を感じその状態が2~3週間続いていたらかくれ不眠と考えていいと思います」と警鐘を鳴らす。
 
 しかし、そもそも睡眠に対する日本人の意識改革こそが重要だという。

「ショートスリーパーが注目され、寝ないことにプライドを感じるような人たちや短い睡眠でも十分に働けると自慢するような人もいます。あるいは昼間の眠さに対して、眠いものはしょうがないと開き直り、眠さは天から与えられたもの、眠るのは体にいいから昼間でも眠い時には眠ればいいと嘯く人もいます。寝てないぞと自慢する人、不規則な睡眠を自慢する人を減らすだけで健康な人がずいぶん増えるはずです」

 睡眠は生きるうえで不可欠だ。古賀教授は次のように結んだ。
「睡眠はきわめて原始的な営みであるとともに社会的文化的な側面も持っています。生理学的な知見に加え、トータルかつ多面的に睡眠を考えなければいけない。香りを楽しむことによって良質の睡眠を得るというアプローチもそのひとつだと思います」。
(文=編集部)

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古賀良彦(こが・よしひこ)
杏林大学名誉教授。昭和21年東京都世田谷区に生まれる。日本催眠学会名誉理事長、日本ブレインヘルス協会理事長、日本薬物脳波学会副理事長、日本臨床神経生理学会名誉会員などを務める。

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

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