ステージ4の「がん」が消えた…副作用のない自然治癒が注目、カギは食事と運動

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標準治療は常に“その時点での”標準治療にすぎない

 手術でがん細胞を除去し、抗がん剤と放射線治療で残党を攻撃して破壊する。これが連綿と続いてきた「標準治療」の方針。副作用という高い大きな代償を払いながら、やるかやられるかの殴り合いだ。

 一方、オプジーボのアプローチは違う。免疫機能にブレーキをかける物質にピンポイントで作用し、T細胞ががん細胞を攻撃する力を高める。つまり、免疫力を高めることでがんに打ち克とうとするもの。

 すでに免疫療法は、第4の治療として国際的な大きな期待が寄せられている治療法だ。もちろん金儲けのためだけの詐欺まがいの免疫療法クリニックもあとを絶たない。

 しかし、まだ運動、食という副作用のない“治療”が、いまだに「エビデンスが無い」として、標準治療だけに頼る医師たちから“まがい物”扱いされている。日本の医学教育のなかで栄養学があまりにもなおざりにされていることは、多くの専門家が指摘しているところだ。それにもかかわらず、「栄養でがんが治ると主張する治療法はすべてインチキだ」と公言する医師さえいる。患者のことを思えば、そのような言葉は容易には出ないはずだ。

 今回の長期取材で、食や運動、メンタルケアなどの影響を考慮せざるを得ないと感じている何人もの患者さんたちの話を聞いた。

 生命や人体の科学的な解明が日進月歩で進み、最近新たにメッセージ物質の存在が注目されている。ここから第5のがん治療が見いだされる可能性もある。

 標準治療は重要だ。しかし、それは常に“その時点での”標準治療であり、新たな可能性を常に視野に入れた取り組みを失ってはならない。

 敵を破壊するのではなく、自ら強くなることでがんに克つ。がん治療が今、新たなる局面に差しかかかっている。がんとの向き合い方、考え方に変革が訪れようとしている。
(文=中大輔/ノンフィクション作家)

中 大輔(なか だいすけ)
1975年岐阜県生まれ。日本大学法学部新聞学科卒。雑誌記者、書籍構成、漫画原作等を経て、2015年に『延長50回の絆 ~中京vs崇徳 球史に刻まれた死闘の全貌~』(竹書房)で作家デビュー。著書に『たった17人の甲子園~背番号18が支えた小豆島高校、奇跡の快進撃~』『永遠の野球少年~古希野球に命を懸ける70代の“球児”たち~』がある。
新著:『がんが食事で消えた!代替療法否定論者の私を変えたがん患者への取材記録』

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