開放的なオフィスの意外なモノ?
開放的なオフィスで働く人が活動的になりやすい理由について、Lindberg氏は「意外なものだった」と話している。
同氏によれば、周囲が見渡せる場所では他人を意識してしまうため、周囲から会話や電話で話す声が聞こえたりすると、一人になれる空間を求めて移動することが多くなるのだという。
ただ、今回の研究では因果関係は明らかにされておらず、吹き抜けやカジュアルな会議スペースといったデザイン的な特徴も精神的なストレスに影響している可能性があると、Lindberg氏は指摘している。
この論文をレビューした米アルバートアインシュタイン医科大学のJoe Verghese氏は、職場環境とストレスとの関連について、さらに研究を重ねる必要があると次のようにコメントしている。
「平日の多くの時間を過ごす職場の環境がストレスレベルに影響を及ぼすのは当然だ。精神的なストレスには仕事の種類やワークフロー、教育レベル、文化の違いのほか、性別や性格などの因子も影響する」、
(文=編集部)