SNSで「うつ病」リスクが上昇! ネットの楽しい経験よりもネガティブ経験が影響

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

抑うつ状態の人は否定的に捉えやすい

 研究を行った米ピッツバーグ大学メディア・テクノロジー・健康研究センターのBrian Primack氏は、以下のように話している。

 「ネガティブな経験がうつ病につながることは当然で、これはソーシャルメディアに限ったことではない。ただ、ポジティブな経験による影響力はネガティブな経験によるものを上回ると予想していたため、楽しい経験をしてもうつ病リスクはそれほど低減しないという結果には驚かされた」

 また、この結果についてPrimack氏は、ネガティブな出来事はポジティブな出来事よりも脳に多大な印象を与える「ネガティブバイアス」が影響した可能性を指摘している。

 「いいね!」や「大げさな誕生日のお祝いメッセージ」など、一見、肯定的な情報があふれかえるオンライン上の架空の世界では、特にこうしたネガティブバイアスに陥りやすいという。

 さらに同氏は、「すでに抑うつ状態にある人は、オンライン上の発言や情報を否定的に捉えやすい」と指摘する。個人の性格や精神状態も重要で、普段から疎外感を感じている人は、こうした悪循環に陥りやすいとしている。

 では、うつ病のリスクを下げるには、どのような対策が考えられるのか?

 Primack氏は、ソーシャルメディアの使用を控える以外に、精神科医に相談してオンライン上のネガティブな経験からの回復力を養うことを挙げている。

 また、専門家の一人で米コロンビア大学医療センター精神科教授のPhilip Muskin氏も、「ある一部の性格的な特性や障害を持つ人は、些細な出来事にも敏感で、過剰に反応してしまうことがある」として、ソーシャルメディアを使用していて否定的な感情を抱くことが増えてきたら、心理療法を試してみることを勧めている。
(文=編集部)

脳卒中の後遺症  機能回復・再発予防専門トレーニング「リハジム」とは?
インタビュー「脳卒中後遺症の機能回復・再発予防専門のジム」前編:株式会社P3代表・中村尚人(理学療法士)

脳卒中後遺症の方のための機能回復・再発予防専門トレーニングをメインとした、まったく新しいコンセプトのジム「リハジム」がオープンした。この施設を運営する学療法士で株式会社P3の代表も務める中村尚人氏に、今回はジムで行われるリハビリの内容について訊いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

神戸市垂水区 名谷病院 内科勤務。1987年 産…

吉田尚弘

広島大学名誉教授。1941年、広島市生まれ。広島…

難波紘二

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆