シリーズ「本能で楽しむ医療ドラマ主義宣言!」 第20回

『ブラックペアン』 女医目線で気になる二宮和也と猫ちゃんの関係

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『ブラックペアン』 女医目線で気になる二宮和也と猫ちゃんの関係の画像1

ブラックペアンで気になるカップリング!(depositphotos.com)

 いよいよ最終章突入の『ブラックペアン』。東城大と帝華大の直接対決が始まりました。ちまちまと高階先生(小泉孝太郎)を挟んできた対決がついにここまで来ました。

 しょっぱなから東城大に白衣姿の帝華大の医師たちが乗り込んできて、医局も乗っ取りました!そして変わらず西崎教授(市川猿之助)はチョコレートをほおばる。「帝華大による帝華大のためのオペだ」なんてこと、言いますか(笑)。

暴走を始めた西崎教授は現実世界では定番!?

 西崎教授は裸の王様ですね。現実世界でも、権力を得た人が豹変してしまうことがありますよね。狭い医学界でもそのようなことは耳にすることがあります。冷静に見ている周囲のものには丸見えの奇怪な行動も、ご本人は、誰も気が付いていないであろうと思っているのでしょう。

 高階の最後の言葉、「人を捨てるあなたに人を救う資格はない」という言葉で、高階先生はこのドラマの中では一番、患者のことを考えている良い人なのだということを確信できました!というか、やっと心を決めてくれたか!という感じでしたね。

 相手の弱みやキャラクターを読んで利用しまくるこのドラマの医師たち。毎回、裏の裏をかいて二転三転するブラックペアンですが、渡海(二宮和也)の「腕のない医者は死んだほうがいい」というあのキメ台詞が、西崎教授にむけて放たれ、ニノは西崎教授の失敗をもみ消そうとしますが、今回はニノが佐伯教授(内野聖陽)から「邪魔」と言われてしまいました~!ニノと佐伯教授はどこか似ていますね。

佐伯教授の心臓の病気はニノがオペするに違いない!

 人が心筋梗塞を起こすと、まず胸の痛みを感じます。佐伯教授がオペ中に「うっ」となった様なときは狭心症を起こしたと考えられます。狭心症は簡単に言うと冠動脈が詰まりかかった状態で心筋梗塞の前段階ともいえます。冠動脈が閉塞すると心臓に酸素がいかなくなるので、致死的な不整脈が起こることがあり、心臓がきちんと動かなくなるので、血圧が下がり意識消失してしまうのです。この不整脈が起こる前に病院に到着するなり、救急隊が到着してくれていれば、救命できる可能性が高くなるというわけです。

 今回の佐伯教授がもしこのような状態であれば通常は、造影検査をして心臓カテーテルで治療するかオペになるのかの判断をしますが、ドラマ的にはニノの出番がないといけませんから、やはりこの後の展開ではニノ執刀のオペでしょうか?

 結局、国産ダーウィン・カエサルのお披露目手術は開胸オペになってしまいました。あんなにカエサル、カエサルと言っているのに、機械のアームにぶつかってそれに気が付かないなんて初歩的なミスをする帝華大学の医師たちはなんと未熟なのでしょう?そして、出血に対してのあの慌てっぷり!同業者としては恥ずかしすぎます……。

 このドラマの医療監修を行っている医師も、ここまで手術支援ロボットがらみのオペを失敗だらけに設定されては、ドラマとは言えども心中穏やかではないのではないでしょうか(笑)。

 現実のロボットダヴィンチでのオペ時は、開胸準備は必ずしてオペに臨みます。トラブルが起きたときに開胸になったとしてもそれは手技の変更であってオペの失敗とは違います。ドラマの影響力が大きいだけに、臨床医としては心配になってしまうところです。

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前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

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