女優の星由里子さん、肺がんで死去。享年74 肺がんで急死の原因は?

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「昭和の撫子(ナデシコ)」!その華麗なる女優人生!

 『若大将』シリーズの明るいマドンナ役、文芸名作の純情なヒロインなどを好演した星由里子さん。

 出身は東京都千代田区鍛冶町。実家は下町の乾物店。5人兄弟姉妹の末っ子。家族愛を一身に受け、のびのびと育つ。精華学園女子高等学校在学中の15歳の時、東宝が募集した「ミス・シンデレラ娘」で優勝、「八重歯のシンデレラ」は芸能界にデビューを飾る。

 16歳。映画『すずかけの散歩道』で初々しく好演。17歳。浜美枝さん、田村奈巳さんとともに「東宝スリーペット」の人気に火がつく。以来、成瀬巳喜男、岡本喜八、福田純などの名監督に抜擢され、文芸大作からアクションまでを熱演した。

 とりわけ1961年にスタートし、加山雄三主演の『若大将シリーズ』のヒロイン・澄子役を射止めてからは、実力派「お嬢様女優」の名声を手繰り寄せ、特に団塊世代の人気は不動になる。

 怪獣映画『モスラ対ゴジラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』なども好演し、子供たちや特撮マニアなどの人気もさらう。

 日活『忘れるものか』で石原裕次郎さんと共演、東映『日本侠客伝 花と籠』で高倉健さんとも共演。90年代以降は、舞台『蝉しぐれ」』や『北島三郎特別公演』を皮切りに、NHKの朝ドラ『あぐり』『ほんまもん』、テレビ朝日『科捜研の女 第3シリーズ』『ドクターX~外科医・大門未知子~』で大活躍。第28回菊田一夫演劇賞を受賞する。

 2007年8月、NHKの『永遠の若大将 加山雄三』に出演した時は、「今でも同世代の人たちに、澄ちゃんと声をかけられると嬉しい」と語っている。

 私生活も華麗だ。1969年、26歳で財界人の横井英樹氏の長男と結婚するが離婚。6年後の1975年に脚本家の花登筐氏と再婚するが死別。その後、1990年に会社役員の清水正裕氏と再々婚する。

 古希(70歳)を過ぎても若々しさは衰えを見せない。昨年はNHKの『大岡越前スペシャル』TBSの『水戸黄門』などの活劇でも難役をさりげなく怪演している。

 世代を超えて惹きつける爽やかな笑顔、屈託のない明るさ、庶民的な清楚さ、燃えるような無邪気さ。

 華奢な体に気の強さを忍ばせさた「昭和の撫子(ナデシコ)」、星由里子さん。また一人、銀幕に名演を残した演技派女優を失った。
(文=編集部)

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