痛みやコリが解消し、体が疲れにくくなって生活が楽になる
残念ながら、筋肉や骨は年齢とともに老化していく。そのため、腰痛やひざ痛、肩コリなどは若い頃よりも起こりやすくなる。
「一つの節目が60代ですね。定年退職で生活のリズムが変わり、体を動かす機会が減ってしまう人は少なくありません。こうして筋肉が衰えてしまいやすいのです。また女性は閉経から10年ほどたった頃なので、その影響が現れやすいと言えます」と大平さんは注意を促す。
若い年代でも、普段からランニングやテニスなどの運動を行っている人は、足をじゅうぶんにケアしたほうがよさそうだ。足が変形し、体のバランスがきちんと取れていない状態で運動を続けていれば、関節を傷めてしまう。
偏平足になりかけていたら、土踏まずをサポートするインソールを使用することで全身のバランスが整って安定する。すると痛みやコリの解消はもちろん、体が疲れにくくなって生活が楽になるし、運動をもっと楽しめるようになると思われる
昔から「人は足から老いる」といわれている。私たちの体の土台である足をケアすると同時に、インソールを上手に利用したい。
(取材・文=森真希)
★インソールに関する問い合わせ
日本フットケアサービス株式会社(http://jfcs.sakura.ne.jp/)
★足の不調に関する診療・検診
足のクリニック(http://ashi-clinic.jp/)
大平吉夫(おおひら・よしお)
日本フットケアサービス株式会社 代表取締役社長。中部リハビリテーション専門学校卒業。1993年 有限会社えびす義肢共同設立 。2002年 米国Langer Biomechanics社 バイオメカニクス研修 。2005年 米国San Antonio Foot&Ankle Center Dr,Glenn A.Ocker,DPM(足病専門医)と顧問契約締結、米国Integrity Orthotic Laboratories ,Inc との装具製作技術提携を開始。2006年 日本フットケアサービス株式会社設立。
森真希(もり・まき)
医療・教育ジャーナリスト。大学卒業後、出版社に21年間勤務し、月刊誌編集者として医療・健康・教育の分野で多岐にわたって取材を行う。2015年に独立し、同テーマで執筆活動と情報発信を続けている。