コーヒー1日8杯で肥満予防!? カフェイン摂取量で安全なのは4杯まで?

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コーヒーは肥満予防の可能性を秘めている?

 この小規模研究の発見は、ダイエット志向派にとっての朗報要素を含んでいる。コーヒーの摂取が「体重管理」に好影響を及ぼすこと自体は、従来の研究報告でも示唆されていた。Cornelis氏らはさらに踏み込んで、将来性をこう述べている。

 「コーヒーの摂取は内因性カンビノイド作用の活性を抑えるように働く。そのため、いわゆる脳内マリファナによる食欲増進とは反対の働きを示すわけだ。つまりコーヒー摂取による肥満予防効果においては、この作用の役割が大きな可能性を秘めているだろう」

 一方、今回判明した代謝産物の血中濃度の変化が「何を意味するかは現時点で分かっていない」と研究陣は明かしている。

 それでも今後、コーヒー摂取と内因性カンナビノイドが関連するメカニズムの解明が深まれば、「コーヒーを好む人々の場合、なぜ一部の疾患リスクが低い傾向にあるのか、その理由が説明できるようになるだろう」と成果の意義を強調している。

成人のカフェイン摂取量は「1日400mgまで」が安全域

 もっとも、従来の自己申告制研究に異論を唱えたCornelis氏らの方法(0杯→4杯→8杯)自体に、横槍をはさむ見解もある。

 「米国栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)」の広報担当、Angela Lemond氏は、3カ月研究の杯数設定を「小規模」と指摘し、一般的なコーヒー摂取習慣の普遍性を必ずしも反映していない点に疑義を唱える。

 さらに米国内における成人のカフェイン摂取量は、食事に関するガイドライン上で「1日当たり400mgまで」が安全域とされており、1日8杯(800mg相当)も摂取すればカフェイン含有量の上限をはるかに超えてしまう。

 そうなれば睡眠や精神面の悪影響が懸念される点は、なにも今回の研究結果を待つまでもなく、一般常識の範囲だろう。推奨量は1日当たり3~5杯説もあれば、55歳未満が毎日4杯以上のコーヒーを飲めば、飲まない人に比べ「死亡率が高い」と示唆する米国サウスカロライナ大学の疫学調査結果もある。

 もちろん、Cornelis氏らが導き出した成果は、その規模にかかわらず、斯界の将来にとっては有意義だろう。願わくば彼ら研究陣には労いの美味なコーヒーを堪能してもらい、さらなる精進を期待したい。
(文=編集部)

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