災害時に不安を抱える飼い主は9割以上! 自分とペットたちの避難計画を立てよう!

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災害に備えるペットのための10カ条とは

 東日本大震災後、2013年に環境省は「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を発表している(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506.html)。

 このガイドラインでは、災害時にペットと一緒に避難するように推奨している。

 一方、『ゲットにゃび』(ゲットナビ編集部編/学研プラス)は、災害時に自分と猫を守るために「ねこと防災」を特集している(https://getnavi.jp/book/237695/)。

 発表によると、同行避難に関する具体的な情報が得られず不安を抱えている飼い主は9割もある。緊急時に備えてフードや水などを準備している飼い主は半数程度と判明している。

 つまり、どのように避難するべきか、どこへ避難すればいいのかを理解していない。だが、何より重要なのは飼い主である自分を守ることだ。

 『ゲットにゃび』で紹介された「いますぐできる10の備え」を見よう。

1.飼育環境を整える。
家具の転倒、物の落下で猫がケガをしないような配慮。災害時に猫が室内に閉じ込められないように、ストッパーなそでドアを開放できるように。
2.ケージに慣らしておく。
避難所ではケージに入れることになるため、日ごろから安心できる場所だと理解させておく。
3.飼育数を管理する。
避難場所は、数多くの猫を受け入れてもらえない場合もある。多頭飼いのリスクも知ってきたい。
4.部屋に猫の避難場所を確保する。
避難場所は、地震などでガラスが割れ、飛散する窓際を避ける。安全な場所に逃げ込めるスペースを準備する。
5.避難経路を確認する。
指定の避難場所をあらかじめ確認し、猫を連れて避難場所まで歩いてみよう。
6.近所に猫友をつくる。
仕事などで不在中に災害が起きる場合もあるので、安否確認や一時的な保護を頼める猫友を作っておけば安心だろう。
7.避難グッズを用意する。
同行避難用のキャリーケース、フード、水、ポータブルトイレなどの猫用避難グッズをすぐに持ち出せるように整理する。
8.マイクロチップや首輪で飼い主を明示する。
パニックを起こして逃げた猫を探すために、首輪は外れるリスクがあるので、頸部皮下に埋め込むマイクロチップなら識別も確実にできるはずだ。
9.去勢・避妊手術を済ませる。
避難所で発情期の猫が鳴くのは迷惑だ。逃げた猫が出産して野良猫化する恐れもあるため、手術を受けておく。
10.ワクチンを接種する。
避難所生活が長引くかもしれない。ペットの感染症を防ぐために定期的なワクチン接種を欠かさず受けよう。ノミ、ダニの駆除を徹底し、清潔を保つのも重要だ。

 その他、避難所がペット受け入れ不可の場合もある。一時的な避難なら車の中、テント、ペットホテルという選択肢も頭に入れておきたい。また、愛猫を預かってくれる家庭や友人などと日ごろから交流しておくのも賢明だ。以上の対策は、猫だけでなく、犬にも共通するだろう。

 あらゆる災害に対処できる秘策はない。
「津波起きたらてんでんこ」と言う。まず自助(自分の身の安全を確保する)だが、共助(互いに助けあう)、公助(行政の支援を受ける)も必須だ。
 何事も備えあれば憂いなし。天災は忘れた頃に来る(寺田寅彦)なのだ。
(文=編集部)

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