「産後クライシス」夫婦の約半数が経験 学術的な調査で判明した産後クライシスの原因とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

解決法は、夫とじっくり話し合う!実家で悩みを話す!カウンセリングも受ける!

 では、産後クライシスにどのように対処すべきか?

①実家を頼る
 実家の親は育児の大先輩。赤ちゃんを預けて、休憩したり、リラックスすれば、事態を冷静に見るゆとりができるかもしれない。ひとりで悩まず、不安な気持ちを聞いてもらい、育児のアドバイスをもらえば、活路が開けることもあるからだ。

②夫とコミュニケーションをとる
 基本は、夫に向き合い、コミュニケーションを深めることに尽きる。夫は、どのように参加すればいいのか分からない時が多い。たとえば、赤ちゃんが泣いているなら、具体的にどうしたらいいのかを伝える。して欲しいことと、して欲しくないことをきちんと話す。お互いがほんの少し寄り添い、理解し合う努力さえ惜しまなければ、状況は一変するかもしれない。

③自治体の相談窓口を利用する
 実家の家族も夫も頼れない状況があるなら、自治体が運営している女性のための相談窓口や育児相談の窓口を利用する方法がある。相談窓口の経験豊富な先輩女性なら、客観的に判断し、最善のヒントやアドバイスを提供してくれる可能性もある。
▶︎参考:女性健康支援センター(厚生労働省)

④カウンセリングや通院
 誰にも相談できない状況なら、診療内科を受診し、カウンセリングを受ける方法もある。専門医の処方に従って精神安定剤を適切に活用すれば、精神的な安心感が得られる時も少なくない。カウンセリングがきっかけになり、夫と落ち着いて話し合う時間が生まれるだろう。

⑤父親がイクメンプロジェクトに参加する
 厚生労働省によると、産後2年以内で夫婦が離婚するケースは年間3万9000件。産後2年以内の離婚は、離婚全体の約30%を占める。
▶︎参考:イクメンプロジェクト(厚生労働省)

 だが、産後クライシスは、子どもを授かった夫婦がかかる麻疹(はしか)のような試練にも見える。夫婦が人間として成長する稀有なチャンスかもしれない。
(文=編集部)

*参考文献
▶︎『産後クライシス』(内田明香/ポプラ新書)
▶︎ホームページ「赤ちゃんの部屋」
ほか

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆