骨盤底筋トレーニングが膣の機能をアップする
骨盤底筋のゆるみの原因としてよくいわれるのが「生活様式の変化」だ。畳で暮らして布団で寝ていた昔の女性たちは、家事でも立ったりしゃがんだりすることが多かったので、日々の暮らしで下半身が鍛えられていた。
しかし、便利な家電製品の登場、イスとベッドの生活、歩くことの少ない現代では、足腰が甘やかされて骨盤底の筋力が低下しているというのだ。そこで最近、複数の医療関係者が骨盤底筋群を鍛えるトレーニングをすすめている。
NHKの『朝イチ』の特集「セックスレス」では、骨盤底筋トレーニング「ちつトレ」が紹介された。女性泌尿器科専門医の関口由紀医師が勧める「ちつトレ」は、尿道・膣と肛門をそれぞれ「息を吐きながら締める」「ゆるめながら自然に息を吸う」ことをくり返す。
膣の入り口を取り巻く括約筋と、肛門の括約筋は<8の字>でつながっている。肛門を締めると、膣口の締まりもよくなる。締めるだけでは筋肉が固くなるので、締めた後は必ず力を抜いてゆるめることが大切だ。
骨盤底筋トレーニングは、慣れるまで時間がかかる。骨盤底筋をちゃんと動かせているのかよくわからないという人もいる。
骨盤底筋の動きを確認するには、膣に指を入れてみるとわかりやすいが、トレーニングを始めたばかりは膣が硬く、指が入らないこともある。膣内専用ジェルを注入しておくと滑りがよくなり、スムーズに入るだろう。乳酸菌入りの膣内専用ジェル「インクリア」は、膣内浄化作用もあるのでお勧めだ。
膣のゆるみは顔のたるみと同じように、日々の手入れが予防と改善につながる。
(文=編集部)