映画『夜間もやってる保育園』〜夜間保育から見えてくる、子育てで大切なもの。

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宿泊可能な24時間「夜間保育園」は全国で4カ園のみ

 現在、認可されている夜間保育園は、全国でわずか80数カ園。そのなかでも、宿泊保育が可能な24時間開園は、「全国夜間保育園連盟」に加盟している61カ園のうち4カ園しかない。

 現在、労働者の4分の1が夜間かそれに準じるシフトで働いていると言われるほど「夜型化」したこの国において、なぜ夜間保育園はそれほど少ないままなのだろうか?

 そこには「夜間保育は子どもの心身の発達に悪影響を及ぼし、児童福祉の観点から望ましくない」という根強い誤解があるからだ。

 だが、国立身体障害者リハビリテーション研究所の安梅勅江氏の「夜間保育の子どもへの影響に関する研究」という論文によれば、「子どもの発達状態には、保育の形態や時間帯ではなく、家庭における育児環境、及び保護者の育児の自信やサポートの有無などの要因が強く関連していることが分かった」という。

 つまり、安心できる環境と周囲の愛情が、何よりも大事な要素なのだ。

 同論文は、「夜間保育の子どもに対する影響を本当の意味で明らかにするためには、今後さらに経年的な研究を継続する必要がある」と結んでいるが、『夜間もやってる保育園』に登場する、夜間保育を経験して成長した子どもの健やかな姿が、ひとつの解答を与えてくれている気もする。

 子育てとは何か――を改めて考えるヒントとして、実に貴重な作品だ。
(文=編集部)


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映画『夜間もやってる保育園』
監督:大宮浩一/企画:片野清美/配給:東風/2017年/111分
©︎夜間もやってる製作委員会
公式サイト:http://yakanhoiku-movie.com/
9月30日より、ポレポレ東中野にてロードショーほか全国順次公開

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