ワインビネガーの選び方は?(depositphotos.com)
EUとの貿易協定で、ワインの関税が5年後に撤廃されることになりました。「ホンモノのワイン」が増えて、「インチキなワイン」が淘汰されていけばいいのでしょうが、「悪貨が良貨を駆逐する」のが、食品業界の常ですので心配になります。
インチキなワインではなく、白ワインから作る果実酢の「白ワインビネガー」にも、食卓から消えてほしいと思うものがあります。
食卓から消えてほしいこんな白ワインビネガー
エスビー食品の販売している白ワインビネガーの謳い文句は「高級ワインの産地で知られるフランス・ブルゴーニュ地方に本拠を置く『MAILLE(マイユ)』ブランドのビネガーです。今や世界のグルメから選ばれる本物のブランドをお届けします」というものです。
「本場フランスの白ワインビネガーがお手軽な価格で使える」と愛用している人もいると思います。しかし、この白ワインビネガーが、フランスで販売されている白ワインビネガーと同じものではないということを知っている人は少ないはずです。
ヱスビー食品ではこう言っています。「製造がフランスなのは間違いありませんが、日本に私どもが輸入している白ワインビネガーと同じものがフランスで販売しているかは分かりません」(ヱスビー食品お客様相談室)。まさに「オイオイ、それはないんじゃないの」という感じです。
同商品の原材料表示には「酸化防止剤(亜硫酸塩)」の記載があります。ワインに古くから使われていますが、ヒトの粘膜を刺激する恐れがあります。フランスブランドに惑わされず、無添加白ワインを発酵して作る白ワインビネガーを選んだ方が安心です。