①シャンプーは<質とすすぎ>にこだわるべし
実は今、シャンプーへの注目度が過去にないほど高まっている。数年前から頭皮ケアが注目されるようになり、「洗うだけのシャンプー」から「頭皮をケアするシャンプー」へと進化し続けているのだ。
カリスマ美容師は、とにかくシャンプーへのこだわりが強い。ほぼ全員、頭皮クレンジング力に長けた高額シャンプーを使用し、その日のうちに頭皮の汚れをスポン!と根こそぎ落とす習慣を心がけている。
そして、すすぎに時間をかける。360度シャワーを当て、頭皮に振動を与えるように指の腹を動かし、浮いた汚れを流れ落としていく。
この工程だけで、薄毛の原因となる皮脂詰まりをしっかり取り除くことができるので、髪がまっすぐ太く(皮脂が詰まったままでは髪が細くなり、ゆがみやすい)生えてくるのだ。
たかがシャンプーと侮るなかれ。シャンプーこそ髪の健康を左右する、最も大事なヘアケアなのだ。
②血行促進のケアを甘く見てはいけない
薄毛原因のひとつとして、血流不足がある。頭皮の血流が不足すると、栄養が行き届かなくなり、髪の成長を止めてしまうからだ。
最も大事なヘアケアであるシャンプーやすすぎのとき、プロは必ず指の腹を頭皮に当てて、襟足~頭頂部に向かってマッサージをする感覚で汚れを浮かせる。実はこれだけでも血行促進には効果がある。そして、タオルドライ後に頭皮用ローションや育毛剤を塗布する習慣が身についている。
女性ならイメージは容易かもしれない。たとえば、洗顔だけでは顔の汚れは落ちても肌は整わない。必ず化粧水をつけて潤し、肌の乾燥を防ぎ、肌の老化を食い止めるのだ。
そう、頭皮も顔とつながる「肌」である。育毛ローションなどで潤して栄養を与えることは、薄毛対策には必須と言っても過言ではない。もし「育毛剤が効かない」と不満を感じているならば、その使い方がおざなりになっていないだろうか。
ただつけるだけは、毛髪の成長は見込めない。大切なのは、やさしく指の腹でマッサージしながら<擦り込む>こと。お風呂上りの30秒だけでも、まずトライしてみよう。