車内喫煙で「通報」される社会が到来!? <小池ファースト>の受動喫煙策はいかに

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大勝利「都民ファーストの会」は「受動喫煙防止策」を公約に

 片や「都民ファーストの会」が歴史的大勝利、片や「自民党」候補が歴史的大敗で終わった東京都議選(7月2日投開票)の明暗――。その選挙結果は、まだ誰もが記憶に新しい。

 自民党大敗の最大要因といわれた稲田朋美防衛相(当時)の応援演説先(6月27日)での問題発言の2日前、ある記者会見での発言が注目されたのをご記憶だろうか?

 「家の中(の喫煙)については、努力義務規定を設けるかたちになる」

 これは弁護士にして日本禁煙学会理事、今回の都議選で都民ファーストの会から出馬した岡本光樹氏(=北多摩2区でトップ当選)の提言だ。

 この6月25日の会見で都民ファーストの会は、「公約」として受動喫煙防止策を掲げることを発表し、とりわけ「子どもを受動喫煙から守る条例」の制定案は、他党公約との違いを鮮明に打ち出した。

「受動喫煙状態にある子どもを見つけた人は通報できる」

 一方、公共施設や飲食店の「屋内原則禁煙」に関しても、都民ファーストの会の条例案は一味違っている。「従業員ゼロの店」や「全従業員が『喫煙同意』の店」は例外としているあたり、受動喫煙防条例についても、例の「築地は守る、豊洲を生かす」の小池マジックがここでも読み取れる。

 後述するが、要は「子どもは守る、オトナを満喫させる」という秘策である。この日の会見でも、小池特別顧問は「この課題は長年、議論ばかり続いている。(滞る国の議論を)見守るだけでは間に合わない」と、同会が謳うスモークフリーな社会実現への迅速な姿勢を強調した。

 都議選の歴史的勝利に対し、一般社団法人日本禁煙学会の作田学理事長も「受動喫煙防止に大きな弾みがつく」と大いに評価。都民ファーストの会は、公約上の条例案を9月の定例会に提出すると見られている。

 かように現時点から「かなり厳しい案になるだろう」と禁煙派からの期待を集めている同会の条例(前出の岡本光樹議員が作成)。しかし、いざ制定となると、紛糾するのも必至で、なかでも次の「厳しさ」は「禁煙ファッショ」的な批難を避けられないだろう。件の条例曰く、

 「家庭や自動車内で継続的に受動喫煙状態にある子どもを見つけた人は通報できる」

ホタル族も風前のともし火か……

 小池氏の見解はこうだ――。

 「『個人の家に手を突っ込まないで!』と思われるかもしれませんが、(家庭内や車内での喫煙は)子どもの健康によい方向ではありません」

 「努力義務規定」の設定はまだしも「通報」の奨励となれば、「もはや虐待扱い」も同然とも言えるだろう。ところが「喫煙と通報の関係」については、「何を今さら」と苦笑する、さる業界の人々もいる。

 「空車時とか休憩中のタクシー車内で美味しそうに一服している光景を盗撮されて(笑)、営業所に投稿されたり、チクられたりして、上司からお目玉食らっている愛煙家の同僚はいまだに減りませんよ」

 先日、利用した法人タクシーの運転者は、そう苦笑して「業界の規則≠実態」を教える。

 「お客さんに車内禁煙を強いていながら隠れて……いや、実際は空車走行中に窓を開け放って堂々と吸っている同業者をよく見かけるよ。歩道でカメラを構えていれば誰でも、そんな写真を撮れますよ」

 それが現実ならば近い将来、「今日、パパが通報された!」「車内では吸うなって、あれだけ言ったのに!」なんて家庭争議も起きかねない。

 最近では自宅のベランダ喫煙でさえも、近隣苦情の前には風前の灯状態。せめてのもの愛車喫煙さえままならないのであれば、まずは「ホタル族」卒業から慣らし運転してみますか?
(文=編集部)

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