シリーズ「AIと医療イノベーション」第18回

居眠り運転での交通事故は47%!「人工知能」が眠気を検知して「眠くならない車内」に

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居眠り運転での交通事故は47%!「人工知能」が眠気を検知して「眠くならない車内」にの画像1

居眠り運転による交通事故は47%も(depositphotos.com)

 公益財団法人高速道路調査会によれば、高速道路本線で年間2万件以上の事故か発生し、その最大の事故原因である前方不注視は47%に上り、死亡事故の約4割を占めている。

 前方不注視の大きな要因の一つが居眠り運転だ。その重大事故が深刻な社会問題となっていることから、居眠り運転防止に向けた官産学連携の対策が講じられているものの、居眠り運転による事故が減る兆しはない。

 妙案はないのだろうか? この逼迫したご時世、やはり人工知能(AI)が救世主に躍り出るほかないようだ。

目の瞬き、眠そうな表情、浅い眠気をAIが検知・予測し、眠気のが起きない車内環境に

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、運転者の眠気を検知・予測し、眠くなりにくい覚醒状態を維持するAIによる眠気制御技術を開発したと発表した(「engadget日本版」2017年7月27日)。どのようなシステムだろう?

 今回の眠気制御技術は、カメラ画像から測定した目の瞬き、眠そうな表情などをAIで処理し、初期段階の浅い眠気を検知しつつ、人の放熱量、照度などの車内環境データに基づいて、眠気の推移予測を行いながら、推移予測によって車内温度などを調整し、眠気のない快適な車内環境を維持するシステムだ。

 従来の眠気制御システムは、赤外線によって、まばたきや視線の変化などから眠気を検出する技術(アラーミーなど)や、センサ機器を耳たぶなどに装着し、眠気を検知後にアラートや振動で警告するウエアラブルシステム(フィーリズムなど)が主流だったが、このシステムは、どこが違うのだろう?

 今回の技術は、非接触で行えるカメラを利用したシステムで、運転者に負担を与えず、表情や車内環境から初期の眠気を予測する。最大の特徴は、無自覚な浅い眠気を検知できるため、運転者の快適さを損なわずに、覚醒状態が維持できる点だ。つまり、寒く明るければ眠くなりにくく、温かく薄暗ければ眠くなりやすい生理作用を活用しているので、自然かつ快適に眠くならない環境を作ることができる。

 なお、感知センサは、カメラだけでなく、赤外線アレイセンサによって、体表温度を常にモニタリングしているため、初期の眠気制御は覚醒状態に対応している。したがって、眠気レベルが高い場合は、アラート(警報)で対処している。

 眠気制御システムの流れを整理するとこうなる――。エアコン(風速・風温)や赤外線アレイセンサの放熱量を算出し、温冷感を推定する→環境センサ(照度)やカーナビ(到着時間など)が睡気を予測する→空調制御や休憩場所の提案によって快適睡気制御を行う→同時に、カメラが目の瞬き、眠そうな表情を検知する→眠気レベルが高ければ、アラート(警報)や休憩指示などの緊急睡気制御を行う、という流れになる。

 発表によれば、この眠気制御システムは、今秋10月にも大手自動車メーカーの開発に初導入される見込みという。

トップアスリートは実はインソールを愛用していた!パフォーマンス向上に貢献
インタビュー「インソールで健康増進&機能アップ」第3回 日本フットケアサービス㈱代表取締役社長 大平吉夫

足の形は普段履いている靴や生活習慣の影響を受けるが、顔と同じように、生まれつき決まっている部分も大きい。一人ひとりで異なる足の個性に合わせて靴を選び、インソール(靴の中敷き)を使うことで、日常生活を支障なく過ごせるだけでなく、自分の能力を最大限に発揮させることができそうだ。人の目にさらされる機会がほとんどない、地味な存在のインソールだが、実に多様な機能を発揮しているようだ。義肢装具士の大平吉夫さんに詳しく聞いた。
第1回「インソールで体調が改善、疲れにくく生活が楽になる!運動も楽しめる!」
第2回「外反母趾や足裏のつらい痛みに「ゆったり靴」はNG!自分の足の個性に合う靴選びを」

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curti…

三木貴弘

神戸市垂水区 名谷病院 内科勤務。1987年 産…

吉田尚弘

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆