日本小児アレルギー学会が「卵アレルギー予防」で提言〜アレルギーのある食べ物もOK?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
76578027_original.jpg

「アレルギーを引き起こす可能性がある食べ物は与えない」という考え方が変わってきた(depositphotos.com)

 子どもの「アトピー性皮膚炎」の予防に「食事制限」は必須か否か……。

 21年にわたって医師を取材してきた筆者の経験では、「小児科」と「皮膚科」では正反対の方針を取っている場合がほとんどだった。「小児科医」は、アトピー性皮膚炎の原因になりやすい鶏卵やピーナッツなどは摂取しないように指導する。

 一方の「皮膚科医」は、最優先すべき治療はスキンケアという方針だ。そして「行き過ぎた食事制限」には否定的で、子どもの成長障害が起こる危険があると警告している。

 ほかにもアトピー性皮膚炎に関しては、「玄米菜食をベースとした食事療法だけで子どものアトピーが治った」「妊娠中に鶏卵などを食べないようにすれば、おなかの赤ちゃんがアトピーになりにくい」といった、出所がよくわからない情報もたくさん流れている。まさに混乱状態だ。

 そんな中、6月16日に日本小児アレルギー学会が「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」を発表した。その内容は、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんが鶏卵アレルギーの発症を防ぐため、「生後6カ月から医師の管理下で鶏卵を少しずつ摂取することを推奨する」というものだった。

生後6カ月からゆで卵を与えたら「アレルギーの発症を約8割予防」

 「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」に先立ち、日本小児アレルギー学会は2016年10月に「食物アレルギー診療ガイドライン」を改訂。アレルギーを招く食べ物の除去は必要最小限にして、原因食品を可能な限り摂取させる方針が強調されている。

 「食物アレルギー診療ガイドライン」には、国立成育医療研究センターのグループが行った研究が紹介されている――。

 アトピー性皮膚炎を発症した乳児たちに、生後6カ月から固ゆで卵を少量ずつ与えると、固ゆで卵を与えなかった乳児たちと比較して、1歳になったときの鶏卵アレルギーを約8割予防できることがわかったのだ。この研究結果は医学雑誌『ランセット』でも発表された。

 ひとむかし前ならば、アトピー性皮膚炎の子どもは血液検査を受け、「陽性」と結果が出た食べ物を完全に除去するように医師から指導されることが多かった。しかも鶏卵は、陽性が出る代表的な食べ物だ。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆