「産後うつ」の原因に「夫のDV」という誤解~周囲の配慮に加え大切なカラダのケア

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

生活スタイルを含め女性の体を整えることが大切

 産後うつ病は、洋の東西を問わず、古くから確認されていた症状である。紀元前4世紀にヒポクラテスが書いた『流行病』第3巻、そして紀元後200年頃に書かれたとされる中国の古典医学書『金匱要略』に産後うつ病の記述がある。

 日本では昔から「妊娠中や産後は針仕事をするな」「秋なすは嫁に食わすな」と言われてきた。妊産婦は目を酷使したり、体を冷やす食品を食べたりしないようにと警告を促す意味が含まれている。

 女性ホルモンの分泌量を計測することはできなくても、妊娠中と産後の女性は心身が大きく変動するから生活習慣も変える必要があると、人々は経験的にわかっていたのだ。

 現代の妊産婦はどうだろうか。スマートフォンで長時間にわたって目を酷使したり、ファッションを気にして薄着で過ごしたり、極端な食事制限をしたりしていれば、生活習慣をちょっと変えてみることも必要かもしれない。

 実際、東洋医学を勉強した助産師が、妊娠中から産後までの生活術を詳しくアドバイスしているケースもある。こうした専門家の声も取り上げてほしい。

 産後うつ病を防ぎ、治すには、夫など身近な人間に責任を負わせるよりも、生活スタイルを含め女性の体を整えていくことが大切かもしれない。
(文=森 真希)

森 真希(もり・まき)
医療・教育ジャーナリスト。大学卒業後、出版社に21年間勤務し、月刊誌編集者として医療・健康・教育の分野で多岐にわたって取材を行う。2015年に独立し、同テーマで執筆活動と情報発信を続けている。

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子