やっぱり運動は<脳にも効く>!? 脳卒中患者が運動で脳の認知力もアップ

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運動は認知力も向上させる

 研究を率いた米ピッツバーグ大学のLauren Oberlin氏は、「運動は身体の動きや筋力、生活の質だけでなく認知力も向上させる」と述べている。

 今回の研究では、計639人の脳卒中患者を対象とする13件の臨床試験の結果を統合した。運動の種類やプログラムの継続期間は研究により異なるが、全体として、運動をした患者のほうが、特定の知的能力(注意力および処理速度)が優れていた。

 長期間でなくても、4~12週間の運動プログラムで効果が認められたという。また、脳卒中から3カ月以上経過していても運動は有効だった。今回の被験者は、脳卒中から平均約2.5年経過していた。

激しい運動である必要はない

 最も効果のあったプログラムは筋力、バランス、ストレッチ、有酸素運動を合わせたもので、心拍数を上げ、汗をかくものがよいとOberlin氏は指摘している。

 激しい運動である必要はなく、ウオーキングマシンやリカベント型(背もたれ付き)エアロバイク、ローイングマシンも有益だ。また、必ずしも正式な運動プログラムでなくてもよいが、運動機能に問題がある場合は専門家の指導が必要だと、同氏はアドバイスしている。

 Lackland氏は、運動は脳卒中からの回復を促す手段のひとつにすぎないと指摘。健康向上と再発防止のため、血圧コントロール、体重管理、禁煙、塩分制限などの「包括的な対策」が必要だと言う。

 運動が脳卒中後の知能向上に効果をもたらす理由としては、脳への血行改善、新たな脳細胞の増殖と細胞間の接続の促進、炎症の軽減などが考えられると、Oberlin氏は説明している。

 これまでにも運動が脳に与える影響に関する研究は多数報告されてきたが、運動習慣を身につける理由がまたひとつ増えたといえる。
(文=編集部)

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆