雪による死亡事故の75%以上が除雪作業中に発生!雪下ろしは必ず2人以上で携帯電話も忘れずに!

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雪下ろしは必ず2人以上で携帯電話も忘れずに!(shutterstock.com)

 日本付近は強い冬型の気圧配置が続いている。1月14日から15日にかけては、北日本から西日本の日本海側を中心に降雪が強まり、大雪となることが予想されるという。スキー場にとっては恵みの雪だが、普通の生活では命に関わるリスクがある。

 大雪の危険性がよくわかるお勧めの本がある。NHKのお天気お兄さん、斉田季実治氏が書いた『いのちを守る気象情報』(NHK出版)だ。台風、大雨、雷、竜巻、大雪、熱中症、地震(津波)、火山の8つの自然災害のメカニズムや災害が発生した時の対策を科学的に解説している気象情報入門書だ。

意外にも雪による死亡事故の約75%以上は除雪作業中に発生!

 あなたは雪害と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?

 日本の国土の半分以上は、約2000万人もの人が生活する豪雪地帯(豪雪地帯対策特別措置法が指定する冬期に大量の積雪がある北海道から山陰までの24道府県)だ。雪害は、雪崩、除雪中の転落などの豪雪地帯特有の災害だけでなく、路面凍結による交通事故や歩行中の転倒など、豪雪地帯以外でも発生している。

 2010年度の大雪の被害に関する内閣府や国土交通省の資料によれば、最も死亡事故が多発しているのが除雪作業(雪下ろしや雪かき)中だ。平成23~25年度の雪害による平均死者数 111人のうち、約75%以上が除雪作業中に発生。また、平成27年度の雪害による死者の約9割が除雪作業中だ。しかも高齢者の比率が高い。

 その内訳を見ると、雪下ろし中に屋根の上で足がスリップして転落する、屋根の上の雪が滑り落ちてバランスを崩して転落する、軒下で除雪中に落雪で埋まる、落雪が直撃して水路などへ転落する、融雪槽に投雪中に槽内に転落する、除雪機のエンジンを止めずに、雪詰まりを取り除こうとして除雪機に巻き込まれる、除雪作業中に心筋梗塞などで倒れるなどが多い。

 自宅の屋根の雪下ろしや雪かきの除雪作業中の事故は、なぜ起きやすいのか? その最大の理由は、事故に合った人の体が雪に埋もれるため、発見が遅れるからに他ならない。

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