あなたのアルツハイマーの発症リスクが検査で判明できたら……87%が将来の計画に着手

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

生前遺言10万人越え時代に

 「一般人の関心がこれほど高い背景としては、アルツハイマー病が頻繁にマスコミ上で取り上げられ、とりわけ重大な影響を及ぼす疾患であるという認識が人々に浸透している可能性がある」(Sheffrin氏)

 日本でも、運転者がアルツハイマー型認知症の場合、「自分が今、どこを走っているか!?」という空間認識に支障が生じたり、目的地を失念して徘徊したりする例は多い。結果、センターラインを越えたり、逆走したりするのだ。
 
 あるタクシードライバーは、「定年後も頑張る同僚が多いが、ある日突然、営業所への帰路が分からなくなって、その日に引退した人もいる」と身近な認知症の事例を語る。

 こうした深刻な認知症問題に国境はない。今回の研究成果を踏まえて、Sheffrin氏は次のように述べている。

 「近い将来、こうした予測検査が可能になるならば、患者に助言できたり、将来の備えに有意義な手段として、高いニーズが生じるだろう。斯界の研究陣や医師たちはそう認識すべきだ」

 <将来の備え>といえば、日本では「生前遺言(living will)」の関心は高まっている。平成26年に全国で作成された「遺言公正証書」は10万件を突破(日本公証人連合会調べ)した。

 昨今の相続・遺言への意識の高さを伺わせるトピックだが、老いてもハンドルを握る方々には、認知症対策への自意識も深めてほしい。
(文=編集部)

子どもが発熱してもあわてない! 薬を減らして免疫力を育てよう
インタビュー「飲むべきか、飲まざるべきか、それが薬の大問題」第1回・とりうみ小児科院長・鳥海佳代子医師

過剰医療を招く一因ともいわれる、わが国の医療機関への「出来高払い制」。国民皆保険制度によって恵まれた医療を享受できる一方、<お薬好き>の国民性も生み出す功罪の両面がある。薬は必要なときに、必要な分だけ――限りある医療資源を有効に使う私たちの賢い選択とは? とりうみ小児科の鳥海佳代子院長に訊く。

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curti…

三木貴弘

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘