深夜の空腹感は睡眠不足のせい? 寝不足は腸内フローラにも影響を……

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睡眠不足でヒトの腸内細菌のバランスが変化

 睡眠不足によってヒトの既存腸内細菌のバランスは変化する――。この研究成果に関して、Cedernaes氏はこんな見解を述べている。

 「今回、われわれが突きつめた腸内変化は、他の先行研究で正常体重の層と肥満層の人々を比較した際に認められた幾つかの相違事項と一致していた」

 ただし、上記のインスリン感受性低下という現象は、睡眠不足後の腸内フローラ(腸内細菌叢)の変化とは関連していなかったと研究陣は総括している。つまり、一晩ないし数晩の寝不足状態でインスリン感受性が低減するのは、「腸内細菌の変化」ではない可能性が高いという結論だ。

徹夜作業に空腹を感じたら、いっそ寝てしまおう!

 それでもヒトは、腸内細菌間のバランスを崩すと脳ばかりか、いっけん腸とは関わりが薄そうな心臓や関節など、カラダのあらゆる部位の病気に繋がる可能性を秘めている。

 腸内細菌の主な働きとしては、①病原体の侵入を防御・排除し、②数多のビタミン類を生成し、③食物繊維を消化しては短鎖脂肪酸を産んで、④ドーパミンやセロトニンを合成し、⑤(腸粘膜細胞と共に)免疫力の約7割を作り出してもいる。

 つまり、腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランスを変化させることによってヒトの健康改善に繋がる、という見立ては今日、斯界で支持を得ている知見だ。Cedernaes氏らも今後、睡眠不足影響下での感受性変化を再評価し、脳機能と代謝が健康に及ぼす関連について、さらなる研究が必要だと述べている。

 睡魔と空腹感に襲われながら、腸内フローラまで乱してしまうなら、いっそ十分な睡眠を取ってから所用を再開してみてはいかがだろうか。
(文=編集部)

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