人間以外の動物も「老眼」になるのか? 野生の猿(ボノボ)にも40歳前後で遠視の症状が!

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老眼の原因は眼球の新陳代謝の機能低下

 人間における老眼の実態はわかっている。老眼は視力低下だけの問題ではない。身体全体の老化現象があり、そのなかで眼球機能が低下して、さまざまな症状が出てくる。

 そのひとつが白内障である。水晶体が白く濁って見えにくくなる。加齢による老人性白内障は多い。老人の目の手術といえば白内障治療である。

 次に涙が出にくくなる。涙はゴミなどを洗い流して眼球を守る役割がある。涙が出にくくなると、角膜障害が起きやすい。老人になると涙もろくなるが、それは感情の起伏と涙が出る量を、身体がコントロールできなくなったために起きている。

 眼球が老化するとは、眼球の新陳代謝の機能が低下することである。歳をとると筋肉の柔軟性がなくなって、体が硬くなる。同じように、眼球のなかにあって視力をコントロールする水晶体が、老化によって硬くなる。弾力性がなくなっていく。そして、視力調整能力が低下して視力が落ちていく。

 老化すると免疫力も低下する。感染症にかかりやすくなり、最悪の場合、失明することもある。

 私たち人間は文明社会のなかで、視力低下をしても生きることができるようになっている。しかし、野生動物としてのボノボにはそのような選択肢はない。老眼という視力低下によって、サバイバル能力が低下すれば、死につながる。霊長類はこれを避けるために、群れをつくって生きる方法を選択している。

 老眼ボノボは、眼鏡という視力補助具ではなく、群れの力で生き抜いていくのだろう――。
(文=編集部)

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