冬の新定番となるか? 豊かな香りで冷えたカラダを温める「ハーブスチーム」

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世界中に存在する「ハーブスチーム」のセラピー

 「ハーブスチーム」のセラピーは古今東西にある。日本では、韓国発の「よもぎ蒸し」がブームの兆しだが、中医学で「人の健康は汗と密接な関係にある」とする中国伝統の「漢方燻蒸療法」もある。

 シナモンやクローブなどのハーブを用いたトルコ式スチームバス「ハマム」、ウコンやレモングラスなどのタイハーブを用いたタイ式の「スチームテント」など――。薬草を蒸す、温めるというアプローチは、古くから世界各地で取り入れられてきた。

自宅で手軽に楽しむならタイ伝統の「ハーブボール」

 サロンへ足を運ぶのが億劫な人は、自宅で手軽にハーブスチームを楽しむこともできる。タイ伝統の「ハーブボール」をオススメしたい。10~20種類の薬草がぎゅっと詰まった、手のひらサイズのボールを温め、全身にポンポン当てていく簡単なセラピーだ。

 体を芯から温めて、深いリラックスを誘い、自律神経やホルモンバランスの改善にも働きかける。カラダ全体がゆるみ、腰や肩の凝りがほぐれ、手足がじんわりと温まる。なにより薬草の香りが心地いい。

 ハーブボールには、タイの薬草に限らず、日本の野草や薬草を用いた日本式の和草ハーブボール(ハーブボールセラピスト協会 http://hbta.jp/)も誕生している。

 冬ならヨモギ、ユズなど季節の和ハーブをふんだんに用いる。ドクダミ、スギナ、玄米などもミックスされた香りが部屋に充満すると、懐かしくてホッとする気分になり、心身がリラックスできるだろう。

 いずれにしても、本来は蒸して使われるハーブボールだが、自宅ではレンジで温めるだけで十分に効果を得られる手軽さが、じわじわと人気を博している理由だ。

 ヨモギにユズに玄米の香り……。とにかく、冬場の<温まる>ネタは、聞いただけでも心までほっこりするから不思議だ。
(文=編集部)

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